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決勝。 ページ2

ついにやって来てしまった決勝の日。

不安しかない。

『お兄様、』

「何があっても、僕はお前を愛してるから」

『お兄様、? 』

え、??
いつも、そんなこと言わないのに。

私は、お兄様を真っ直ぐ見ることが出来なかった。

「そんな不安な目をするな。大丈夫だ、お前は、いつも通り試合を見るだけでいい。」

『うん、分かった。大好き。』

「僕がどうなろうと、僕はお前を守る」

小さな声で呟いていた、この声は私に聞こえていた。

少しだけ兄の目を見れた。

『じゃあ、行こう。』

「あぁ。」

私達は、他の人達とも合流し、会場へ。

向かっている途中、

「せいちゃん、いつもよりも目が垂れてるわね。いつも狐なのに」

『レオ姉さん、兄はいつも通りですよ?』

みなさん、若干、兄の違和感に気づいているようだった。

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作者名:うめぴー。 | 作成日時:2019年3月30日 16時

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