第１０３話 ページ6
「はい･･･！」
サラは力強く頷いた
「あとはジンくんだね。役職は？」
あとは俺の役職だけだ
俺の役職は"市民"
吊るなら安全な場所だ
普段の俺なら別に今死んでやってもいいと思うだろう
本当のことを伝えて、俺の命を踏み台に生きてくれればいい
だが、今ここで死んでやるわけにはいかない
心の中で謝ってから俺は役職を告げた
「"鍵番"、だ」
「はあああああああああ！？」
レコの驚愕した声が響き渡る
「なんで今まで黙ってたんじゃ！危うく皆殺しだったんだぞ！？」
「あはははっ！ジンさん苦し紛れの言い訳には無理がありすぎない？」
「ちょ、ちょっと待ってくださいジンさん！一体、どういうことですか！？」
責める声やら、動揺する声が聞こえるが無視しして俺は話を続ける
「別に"賢者"がいるなら偽物に対抗して本物が出なくてもいいと思ってただけだよ。まさか、"賢者"が決選投票に出ちゃったとは思ってなかったけどね」
ここで押しに負けたら終わりだ
何とかして流れを変えてやらないと
「オーケー･･･。よし、証言は出そろった。ここ一番集中しよう、みんな」
ケイジは動揺していたホールを宥めさせ、議題を元に戻す
「俺が言うのもなんだけど、"鍵番"と"身代"を選んだら全滅。吊るなら"市民"か"賢者"だね。こんなことぐらいルールブックに書いてあるから、俺を怪しめないだろうけど」
とにかく、ここから先ボロを出したらダメだ
言葉の一つ一つを慎重に選ばなくては
「そういえば、ジョー兄が予選投票の前に『サラを選べば確実に皆殺しになるぞ』って言ってたワン」
ギンは思い出したかのように呟いた
その発言を聞いたサラはジョーに詰め寄る
「ジョー、お前は役職についてなんて言った？」
「はあ？オレはむしろ言えねーって言ったんだよ」
「知らない、を訂正して言えないになったな。"言えない役職"･･･そういうことだろう？」
ジョーはさっき役職を聞かれても『知らない』と答えた
「･･･ちょ、ちょっと待ってくれよ、サラ。時間、少ないんだ･･･オレ達で言い合ってる場合じゃないだろ？」
言えない役職は恐らく"賢者"か"身代"
バレたら票が集まる役職
「さては、ジョー、お前"賢者"だろ」
「ジョーくんはサラちゃんの"鍵番"が見えたから全滅を確信してたんだね？」
ジョーは俺の顔を見てからニカッと笑った
「オレやっぱ隠し通すのムリみてーだ」
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蓮花(プロフ) - 春雨さん» コメントありがとうございます！キャラの性格は割りと迷走してて初期と違う人みたいになってます笑 (2019年6月24日 6時) (
レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - コメント失礼します!いつも楽しく読ませて頂いてます。ジン君のキャラクター性が好きです…。更新頑張って下さい!! (2019年6月19日 19時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» 大変長らくお待たせいたしました...！こんなに更新怠けるなんて想定の範囲外〜でした... (2019年5月23日 8時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
キグみん(プロフ) - 待ってました…!!(*´ω｀*)もう感謝感激雨アラレ！ジン君がんば！！ (2019年5月22日 16時) (レス) id: 46622e472d (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - キグみんさん» ありがとうございます。気長にお待ちください (2019年5月22日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年10月10日 10時
