第２９話 ページ31
「･･･期待に応えられなくて、ごめんごめん」
「話さなかったのも納得いったし、別にいいよ」
「･･･あれ以来、人に銃を向けると頭が変になって汗が止まらないんだ」
「･･･そんなやつにゃあ･･･任せたくねーわな」
「それじゃあ、誰に賭けるんだ？サラの言う通りならジンさんになるけど、Qタロウさん」
「ああ、大船に乗ったつもりで任せてくれ」
Qタロウに向けて全力でアピールする
「ま、待ってくれ！やっぱ不安じゃ！命なんだぞ！？賭ける物は！」
やっぱ不安だよな。気持ちは分かるが、ここは誰かがやらなければならない
「ジン、オレからお前さんに問いただしたいことがある！」
「お？なんだ？なんでも聞けよ」
「さっきからのその自信はどこから沸いてくるんじゃ」
「俺FPS得意なんだよね」
「FPS？それってゲームじゃないッスか！」
「ゲームが得意なやつにオレ達の命を賭けろっていうのか！？」
「当たればいいんだろ？じゃあ素人だってできるっつーの」
「なんじゃあそりゃあ･･･無茶苦茶ぜよ･･･」
「冷静な頭が必要なんだろ。誰かを助けるっていう決意も」
正直なところ後者は自信がない。自分が助かればいいと思っているが･･･
そんな本音出したら信頼されなくなる
「それに、俺には勝算がある。賭けてみてくれないか」
「勝算？本当に大丈夫なんじゃな！？」
「ああ。確実にやり遂げて見せる」
「･･･分かった。お前さんに賭けちゃるわ」
「話も落ち着きましたし、そろそろ多数決しますか」
酷く疲れた。喉もいてぇし
「本音で言い合ったっけなんだか、スッキリした気分だがや」
Qタロウは俺に手を伸ばした
「いいのか？それはちゃんと生き延びてからにしようぜ」
「それもそうじゃな」
代わりにQタロウは俺の背を大きな手でバシンと叩いた
「二人はお疲れのところ悪いけど、始めようか」
多数決の結果は俺が４票、Qタロウが１票だった
「どうやら･･･決まりじゃな」
「流石に異論はない･･･よね？」
「はっはっは！当然だろ！ジン、お前さんほどハッキリ言えるやつは今時の若いモンにはほとんど居ないよ。お前さんなら賭けてもいいと思えたぜ」
「そりゃ、どーも」
なんとなくくすぐったい気持ちだった。褒められたのはいつぶりか
「格好いいこと言うねー」
「･･･まったくお前らを見てるとオレがわがままを言ってるみたいに感じるぜ」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
