第１２話 ページ14
「･･･そっか」
「ギン･･･」
サラとジョーは屈んでギンに目線を合わせた
「そんな目するなワン！ボクは強い男の子だニャン！」
「君は強い子だね」
サラはギンの手を取った
「当たり前だニャン！ボクをただの子供だと思ってナメちゃダメだワン！誘拐犯に絶対痛い目見せてやるワン！」
「ふむ、確かにギンくんの言う通りだな。私たちの手で償わせてやろう」
サラはギンの頭を撫でた。あれ？避けないんだ
「ニャ･･･」
ギンは大人しくサラに頭をポンポンとされている
「サラ姉ちゃんだけはいいヤツだワン！信じてやってもいいニャン！」
「･･･ね、姉ちゃん！？」
サラは驚いたように聞き返した
「･･･え、まさか兄ちゃんだったワン？寄らないでくれニャン」
「そんなわけないだろう！」
小学生に姉ちゃんって呼ばれたのにびっくりしたのか、可愛い
「それじゃあボクも自己紹介してもいいかな」
ニット帽の男は手を挙げた
「ボクの名前は日和颯。え･･･と･･･フリーターなんだ。あはは･･･」
「その日暮らしってやつニャン？」
ギンは首を傾げる。小学６年生ってそんなこと知ってるの？
「き･･･きついこと言うなぁ･･･一応わずかだけど貯金もしてるよ」
「すぐに身分を明かさなかった理由は？」
サラは警戒して尋ねる
「もちろんジョーくんと同じく警戒もあったし･･･フリーターって言うのも･･･ちょっと恥ずかしいしね。あはは･･･」
「ニートとか無職ならわかるけど･･･フリーターって別に恥ずかしくないだろ」
親のすねかじりじゃないなら別に恥ずかしいことではないと思うが･･･それぞれの観点があるのか
「適当にウソつけばいいニャン！バカ正直だワン！」
「い･･･いいよそれは･･･そんな人信用できないだろう？」
ソウは今まで話している中でずっとニコニコ笑っている。優しいというよりかは気が弱いというか
「あはは･･･ちょ･･･ちょっと･･･そんなに気の毒そうな目で見ないでほしいな」
俺の視線に気づいたのか困ったように笑いながらソウは話しかけてきた
「ジンさんは･･･たくましそうでいいね。羨ましいよ」
「あ？ああ･･･そんなことより、ここまでの経緯を何か覚えていないか？」
「なんだか･･･とりあえずって感じで聞いてない？」
「話したくないなら話さなくてもいいけど？」
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
