第１話 ページ2
「天井･･･何でこんなところで寝ているんだ？」
俺はショート寸前の脳みその回路を必死に繋ぎ合わせて今の状況を整理した。何故この状況になった？自分は誰だ？
「(俺はジン。早乙女迅だ。仕事は･･･葬儀屋。特殊能力もなければ不死身でもない。ただの人間)」
名前は当然思い出せる。いいや、身近なことから思い出すんだ。次はこの状況を･･･
「(病院･･･病院を出て･･･その後は、どうしたっけ？･･･あっ、"アレ"を置きっぱなしにした！)」
ようやくここに来る前のことを思い出した。急いで行かねば、と起き上がろうとした。が、できなかった。頭に何か違和感がある
「(診察台のようなところに寝そべった状態で頭に何かをはめられている？)」
頭の上に手を伸ばし、恐る恐る触れてみた。ベルトというか機械というか･･･
「(縛られている？いや、拘束されている、というほうが近いか･･･)」
「くそっ･･･何だよ、これ･･･」
怖い。恐怖という感情は幼い時に感じて以来しばらく縁がなかったが、さすがにこの状況はそうとは言っていられない
「おい！誰かいないのか！？」
出せる限界の声で叫んだ。自分以外の誰かがいることを願いながら。しかも拘束されているのは頭だけでなく、両足と右腕もだった。唯一自由に働くのは左腕、目、口、耳そして脳みそだけだった
「(本当に誰もいないのか･･･？このまま、俺は･･･殺される、のか？)」
冷静になりつつある頭は得体のしれない恐怖と死への恐怖で余計な思考を生み出した。殺される？殺されるのは嫌？嫌？いや？イヤ？
「あのっ！誰かいらっしゃるんですか！？」
暗闇の中で誰かの声がした。余計なことを考えていた頭はその声を拾った途端、テレビのチャンネルを替えるように切り替わった
「ああ！助けてくれ！拘束されていて動けないんだ！アンタはどうだ！？」
「貴方も同じ状況なんですか！？こちらも、動けません！」
いる。自分と同じ状況の誰かが。するとプルルルとどこからか音がした
「何ですか、この音･･･？電話？」
電話の呼び出し音だ。携帯電話を入れていたかと左腕でポケットの中を探る。が、箱状の物は入っていない
「アンタのほうにないか！？」
もう一人に話しかけた。すると拘束具の擦れる音と布が擦れる音が聞こえた
「あっ、ありました！携帯電話？どうして？」
そいつは電話に向かって助けを求めた。スピーカーにしていないのにやけに大きく音声が聞こえた
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蓮花(プロフ) - 腐ころさん» コメントありがとうございます。名前は入力してもしなくても作品自体は読めるので気にしていなかったのですが･･･。書いた方がいいですかね、気を付けます。 (2020年2月7日 14時) (
レス) id: 7073e93aa0 (このIDを非表示/違反報告)
腐ころ(プロフ) - すみません。おこがましいのですが、名前は固定と書いた方がよろしいのではないでしょうか？ですが物語としてはとても良いので頑張って下さいね！上から目線ですみません（´･ω･｀） (2020年2月6日 21時) (レス) id: 12e607f7fa (このIDを非表示/違反報告)
蓮花(プロフ) - ツキミさん» ありがとうございます。最初書いていたときはとんでもない奴でしたね。自分でも笑いました (2019年6月5日 15時) (レス) id: 45ac89d462 (このIDを非表示/違反報告)
ツキミ(プロフ) - モカを見捨てる主人公ww笑ってしまいました……すみません……。更新頑張ってください！応援してます。 (2019年6月4日 19時) (レス) id: fe6749e978 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2018年3月9日 14時
