実刑判決 ギャグっぽい 【グレイ＆男主】 ページ16
「被告人ヴァレンタインは運動不足の罪により、間食禁止の刑に処す」
「は？」
グレイは大真面目な顔でジャッジガベルを鳴らし「閉廷」と声を上げた
「運動不足って何？俺、動きまくってない？間食禁止？おやつ取り上げるってこと？」
罪状に身に覚えも無く、意味分からない刑罰に質問攻めにされるとグレイは手で制された
「お前の活躍は皆知っている。ただ、お前の食生活に不安を覚えてだな」
「それはザックも一緒じゃん！俺ちゃんとご飯食べてるよ！？」
やだやだと駄々をこねるヴァル(成人済み)を「お前の健康が心配なんだ」とか「我慢すれば食べたいものを食べさせてやる」と言い訳すると渋々といった様子で「はーい」と返事をしてシリンダーに銃弾を込めなおした
「あ、ヴァレンタイン！クッキー食べる？あっ、ごめーん！間食禁止なんだっけ！」
「うるせぇ、嫌味か。埋めるぞ芋」
B4の主エディに散々弄られてB2に帰ってきたヴァルは自室にくたびれた様子で籠った
グレイと偶然B2に訪れていたダニーは微笑ましくその様子を見ていた
「律儀に守ってるんですね」
「ああ、あの子は言いつけは守る子だ」
「期限はどれくらいにしているんです？」
「あの子が気付いた頃」
と言うと隠し部屋のドアが勢いよく開かれた
「これいつまで！？」
B2に漂う紅茶の香り。エディは墓石の材料を取りに来たついでにヴァルの紅茶をたかりに来た
物凄く嫌そうな顔をされたが、黙って淹れてくれた(何も盛られていないとは限らない)
エディにはクッキーを出してもらい、ヴァルは苺を使ったタルトを食べていた
「あれ？間食禁止期間終わったんだ」
「終わらせた。っていうか初めからなかった」
「何それ」
ヴァルはエディに茶番のすべてを話した
「あのくそじじい･･･俺を騙しやがって･･･」
「普段の行いのせいじゃない？」
「俺めっちゃ良い子じゃん」
自分で言うか？という目線を送ってエディは「ごちそうさまー！」とB2を後にした
この数日後グレイにヴァルから「ザック甘やかし禁止令」が出たとか出なかったとか
犬 要注意 【グレイ＆男主】→←撫でてみた 【ダニー＆男主＋エディ、グレイ】
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2016年4月6日 13時
