撫でてみた 【ダニー＆男主＋エディ、グレイ】 ページ15
「ねぇ、エディ。僕は気付いたんだ」
「う、うん」
珍しくダニーが深刻そうな面持ちで来たのでB4の主であるエディはごくりと固唾を飲んで次の言葉を待った
「ヴァルって頭を撫でられるのに弱いんだって」
「は？」
何を言い出すのかと思えばそういうことかとエディは大きくため息をついた
B5の白く清潔な壁に飛び散った赤を散らした本人と掃除しながらダニーはふと思った
自身よりも少し小さく、話すときは下からほんの少し見上げる二つの美しいエメラルドの持ち主
彼の頭を撫でてみたらどんな反応をするのだろうか、と
元より子供らしい性格の彼ならと思ったが、跳ねのけられて終わりな気もする
「ロリコン変態医者ー？もう帰っていい？」
「僕のことちゃんと呼んでくれないかな？」
「ロリコン目フェチ変態ドクター」
「全然呼べてないよね！？」
「んじゃ、帰るわ」
一度伸びをしてからエレベーターに向かうヴァルを呼び止めた
物凄く不機嫌そうな顔で振り返ったが、気にせずに近寄る
腕を伸ばして彼の頭をぽんぽんと撫でてやる
「お疲れ様、またよろしくね」
何も喋らないので(自分の身の)心配して顔を覗けばじっと見つめる緑色の瞳
手を退けると両手を後ろに組んで頭を少し下げた。帽子で隠れているが、上目遣いで見つめていた
「その後何回か撫でてみたんだけど、全然怒られなかったんだよね」
「意外とまんざらでもないんだね･･･」
「その後神父様に聞いたら撫でられるのは好きなんだって」
その後事あるごとに撫でてくるダニーはヴァルにしばらく嫌われたらしい
「何で最近ダニーが撫でてくるんだと思う？」
「ああ、お前が撫でられることが好きだと私が伝えたからな」
「お前かよ」
実刑判決 ギャグっぽい 【グレイ＆男主】→←煙草 注 【ザック＆男主】
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作者名：青薔薇 | 作成日時：2016年4月6日 13時
