episode#3 ページ37
「一郎、具合悪いのか?」
「っ……」
「おい、こっち向けって…」
「…嫌だ」
「はぁ?」
ようやく発せられた嫌だという声に思わず声が漏れる。
嫌だってなんだ!!
見るなと言われると見たくなるのが人間の性で、俺も例外になくどうしても見たくなってしまう。
「こっち向けって」
「嫌だって言ってんだろ…」
「何でだよ!!」
「今は駄目なんだっ!!」
中々手強いな…
くそ、こうなりゃ実力行使よ…!!
そう思い一郎の顔を掴み無理矢理にでもこちらを向かせる。
「うしっ!!やっと見たな!!」
「ばっ!!や、やめっ…」
「さぁさっさと白状し…ろ」
「っ…」
本日二度目の思考停止。
いやいや、だってよ?
イケブクロで知らねぇ奴は居ねぇ最強の(元)不良で、一時期TDDで名を馳せ今やイケブクロ代表を背負っている非の打ち所がない男がだよ?
顔耳まで真っ赤にしてちょっと目潤ませてるんだもん…
これで動揺しない奴がいたら是非お会いしたいものだ。
いや、俺意外にこいつのこんな顔見せて堪るか見たらその目ぶっ潰す。
てかこれ俺がキスしたからだよな?
そうじゃなかったら泣くけど。
色々言いたいことはあるが取り敢えず今言えることは…
「前言撤回。俺の一郎可愛すぎかよ畜生…」
「はっ、はぁっ!?なに言ってんだてか見るなっていったろ!!」
「なぁもう一回していいか?いや、駄目って言われてもするけど」
「ばっかお前!!ここ外だぞ!!場所を考えやがれ!!」
「仕切りがあるから見えねぇだろ」
「なんで今日はこんなにグイグイくんだよ!!」
「いやいや、これ一郎のせいだから。ちゃんと責任とって」
そう言って嫌嫌と嫌がる一郎にグッと顔を近づけ二度目のキスを…
「お待たせしましたー。追加のホイップましましDXイチゴパフェです!」
「「…あっ」」
女店員さんの透き通るような声が、今はとてつもなく恨めしかった。
くそっ、どうして俺はこういつも格好つかないんだよ!!
「そ、そこ置いといて下さい…」
やっとの思いで絞り出した声は、若干涙声になっていた。
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あかねっこ(プロフ) - ペンギンサンさん» コメありがとうございます!!リポは暫しお待ちを!!あまりにも尊すぎて頭の中パンクしそうなので整理してからお伝えしようと思います!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ナイト(´-ω- ` )))さん» コメありがとうございます!!理鶯ですね了解です!!時間はかかりますが暫しお待ちを!! (2018年11月23日 13時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
ペンギンサン(プロフ) - ライビュ羨ましい!もっとリポして下さいよぉ!(誰おま) (2018年11月20日 0時) (レス) id: 9bd14d6626 (このIDを非表示/違反報告)
ナイト(´-ω- ` )))(プロフ) - んんっ(* ̄ii ̄)、こんな小説探してました(*゚∀゚*)ドストライクですね...リクエストいいですか?理鶯が尽くしてくれる系ドMでかなり甘めのお願いします(*゚∀゚*)更新頑張ってくださいね(*´v`) (2018年11月19日 17時) (レス) id: 259822b5cd (このIDを非表示/違反報告)
あかねっこ(プロフ) - ☆アスカ☆さん» 了解しました!!時間は掛かるかも知れませんが頑張りますね!! (2018年11月10日 8時) (レス) id: 11c41707f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかねっこ | 作成日時:2018年11月3日 16時