【黒子のバスケ】空と虹とそれからキセキ３【虹村修造】

126Q　ナイスとよくやったとそれからさすがです　 ページ31

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「でけぇ……」

「ですねぇ……」

　空良家付近に到着した四人は車から降りるなり、そのスケールの大きさに息を零した。

　そこへカタカタとPCをいじっていた田中はぱちりと目を瞬かせた。

「あ、空良みーっけ」

「何!?」

　すぐに反応したのは虹村で、彼は慌てた様子で田中のPCを覗き込んだ。

「どこだ!?」

「ここ。どこかの一室だな。えーと、マップは……」

　Aが映った画像を縮小し、田中は屋敷のマップを表示する。

「ここだな。北側の一番端、ちょうど真逆のとこだ」

「和也、空良さんの部屋はどうなってます？」

「広さはそこそこ。窓は一つで多分防弾ガラス製だな。扉の外にSPが二人、廊下にも何人かいるな。ざっと見て五人ってとこか」

「ほかはどうなってんの？」

「空良の部屋から少し離れたとこの一室に若い女の人がいるな。部屋の中に使用人が三人、扉にSPが二人と廊下に数人」

「結構多いですね。乗り込むにしてもプロ相手はきついですよ」

「じゃあどうすんだよ!?」

「落ち着け虹村。まあここまである意味予想通りだよ」

　ケラケラと笑い、キーボードを叩く。

「……っと、できた」

「卵、これは？」

　PCの画面には屋敷のマップに赤い点がいくつも表示され動いている。

「SPと使用人。さっき空良家のネットワークにハッキングしたからな、これで最短かつ最速で空良を救出に行けるぞ」

「ナイス卵」
「よくやった和」
「さすがです和也」

「ふはははは、どうだ。これぞ俺の実力よ」

「で、どこから入るんだ？」

「ん？ ああそれはあっこから」

「裏門から？ けど、鍵かかってるんだろ？」

「問題ない。俺を誰だと思って」
「卵」
「笑い上戸」

「ひどい！ てか最後まで言わせろよ！」

「まあまあその辺にしときましょう。とりあえず、空良さんの救出にでも行きましょうか」

「イエス、ボス!!」

「ボスお前かよ……」

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