116Q 女の子と悲しげとそれからフリました ページ21
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とある休日の喫茶店。
「は？ フった？ マジで？」
「うん」
ティーカップを両手で持つAに、西野はまじまじと彼女を見つめ返した。
「てかなんでフったのさ」
「えと、やっぱり私たちまだ中学生だし、そんな結婚なんて難しいこと簡単に答え出したくないし」
「ああ、まあ……そうだよな普通」
「それに、多分………」
「多分？」
「多分……できないと思う」
「？ 何が？」
「にじ、修造君との結婚」
「はいぃ？」
胡乱な顔をする西野にAは少し寂しそうな顔をした。
「あの、ね……体育祭が始まる数日前、あの人から電話がかかってきたの」
「うん……」
「それでね……」
Aがゆっくりと口を開く。
「――――――」
ガタン。
西野が大きく目を見開き、テーブルに手を着きながら立ち上がった。
「………それ、は……本当、なの……？」
「……うん」
「……っ、ざけんな!!」
店内に西野の声が響いた。
「そんなのおかしいだろっ!? なんでAがそんなことしなきゃならない!? Aにはもう関係ないはずだろ！」
「阿紀ちゃん……」
「自分勝手過ぎる！ Aがどんな思いで今まで過ごしてきたか分かってんのか!? ふざけるのも大概にしろ!!」
「阿紀ちゃん、落ち着いて」
「これが落ち着いていられるか！」
「阿紀ちゃん」
「……っ」
西野は一瞬言葉を詰まらせたが、渋々と腰を下ろした。
「なんでだよ……なんで、Aが……」
「阿紀ちゃん……ごめんね」
「Aが謝ることじゃないだろ？ 悪いのはあいつらじゃん」
「けどね、多分あの人たちの中じゃ前から決まってたことなんだよ」
「だからって、Aがそれを受ける義務なんてないじゃないか。Aにはもう関わりのないことだろ？」
「……そうだね。もう、私には関係ないのにね」
「A……」
「阿紀ちゃん、このことは、誰にも言わないでね」
「けど……」
「みんなに、心配かけたくないの……修造君にも」
「Aっ」
Aは困ったように笑みを浮かべ、視線を落とした。
ゆらゆらと揺れる紅茶の
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黄葉氷雨(プロフ) - これ大好きです!!!思わず一気読みしちゃいました！続きが気になります…いつまでも待ってますよー (2016年2月25日 14時) (
レス) id: 2846151982 (このIDを非表示/違反報告)
ユミキ - この作品大好きです!!にじむー超カッコイイ！更新は急がなくて大丈夫だと思うので、きちんと完結した作品にしてください!!!お願いします！m(__)m (2016年1月5日 22時) (レス) id: 2cdc7b326e (このIDを非表示/違反報告)
はるち - 凄く面白かったです!!虹村さん男前すぎます!!キセキの気持ちがわかります!!期待してます!! (2015年12月30日 13時) (レス) id: 3cc41fe1af (このIDを非表示/違反報告)
紅葉−KUREHA−(プロフ) - 時計ウサギさん» 時計ウサギ様、コメありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(*´∀｀)更新が落ちていますが気長に待っていただけると幸いです(；＾ω＾) (2015年12月10日 22時) (レス) id: 5687a48801 (このIDを非表示/違反報告)
時計ウサギ(プロフ) - 最初から一気に読みました♪虹村先輩カッコよすぎです!!続き楽しみにしてます♪ヽ(´▽｀)/ (2015年12月10日 21時) (レス) id: 93ddaea698 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2015年7月1日 0時
