バスケ少女と野球少年 (ページ50)

今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:103,567 hit

決着ページ50

ガーゼをテーピングで固定して頭を包帯でグルグル巻き。

主審の判断で出れるか出れないか決まる。

大事な試合ってこともあって残り1分半。再びコートへ戻った。

点差は変わらずこちらが2点リード
逃げきるためにボールをキープするあたし達と
何が何でも逆転しようとプレッシャーかけてくる相手
一瞬も気が抜けない

頭の血がぬけたおかげか少し冷静になれた気がする。

このチームで1番キープ力があるのは私だ。

オフェンスでは24秒を目一杯使って攻める。
ディフェンスも無理にボールを取りに行かず慎重に。

この緊張感、心地いい。
ずっとプレーしてたい、やっぱりバスケは最高だ

最後の最後、時間ギリギリに放った3Pシュートは

スパッ

と綺麗な音を立てて入った。

ピピーーーーーッ！！！

試合終了。

第4Q 20-25

トータルスコア明星68-青道73

コート上の選手はみんな力を使い話して崩れ落ち、涙を流していた。

違ったのは流している涙の意味。

悔しそうに流す明星と、嬉しさがこみ上げてきて止まらない青道。

あたしは緊張が切れたせいで頭の痛みに襲われた。

最後の力を振り絞って整列。

審判「68-73で青道高校の勝利。きょーつけ！礼！」

「「「ありがとうございましたっ！！！！」」」

みんなで支えあいながら応援席へ行くと
みんな自分の両親と抱き合ったりしてた。
いいな、なんて思ってたらりっちゃんに熱い抱擁をされた。

貴女「りっちゃん、、うっ、、、うぅ、、インターハイ、行けるよ、、、、まだ一緒にバスケできるよぉ！！！」

莉乃「バカ。泣きすぎ笑
ありがとう。みやびが頑張ってくれたお陰だよ」

30分ほど時間を開けて表彰式。

おでこの傷を病院で見せたほうがいいって事で、私は表彰式には出ず病院へ向かった。