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第15Q 一触即発 ページ17

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「暴言を吐かない、にらまない。……赤司、ちゃんと守ってよ?」

「わかっているよ。……しかしこんなにも人間が集まって、心底鬱陶しいよ」




(わかってんのかな……?)




不安を抱えつつも、幾分(いくぶん)穏やかな表情で私の隣を歩く赤司に私は安心していた。


いくら本人が出歩きたくないと言っていてもそれは本心じゃなかったらしい。


今日一日が無事に終わればお金を(わた)して好きに出歩かせてもいいのかも、


と思っていたときだった。




 




 




「あ、Aっちー!」




遠くから私を呼ぶ声に反応すると、視線の先には私に手を振る人の姿がある。


そちらに目をやると、日光に透ける黄色の髪が今日も綺麗な私の数少ない男友達、


涼太はいつも通りの()()れしい態度で私に抱きついてきた。




「今日もAっちに会えて幸せだなぁ!……ってあれ? こちら、Aっちの知り合いっスか?」




涼太がそう話しかけてきた一拍後、私の身体は赤司の立つ側にグラリと揺れる。




「僕のものに馴れ馴れしく手を伸ばさないでくれないかな」




――次の瞬間聞こえてきたのは地を()うような赤司の声。




赤司の腕の中に閉じこめられながら、私はその言葉を聞いて。




(……ぼ、僕の!?)




予想もしていなかったその言葉に私の思考回路が一気にショートしてしまう。



背中から伝わる赤司の体温がついさっきショートした思考回路の回復を遅らせる。


視線だけ上に向けると、鋭いまなざしで涼太をにらみつける赤司の横顔だけが見えた。




「……あ、あれ? Aっち、彼氏っスか? オレというものがありながら」




一触即発な空気の中そう言える涼太の神経を疑うわ、


なんて思いつつ口をぱくぱくさせているといっそう機嫌を悪くしたらしい赤司が顔をしかめる。




「へぇ。……A、彼はお前の恋人か何かなのかい?」




その問いに、私はちぎれんばかりに首を横に振った。

第16Q 憧れ→←第14Q 暴言(?)に不安



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ゆあ - すごくキュンキュンしました! ヤバイですね! これからも頑張ってください! (2017年3月16日 22時) (レス) id: 8e5932bb74 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 吸血鬼の赤司がかっこいいです。 応援しています! 頑張って下さい^ ^ (2017年2月14日 6時) (レス) id: bf74db187f (このIDを非表示/違反報告)
かずみ - いえいえ!はい!続編おめでとうございます。 (2015年6月7日 14時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
藍沢鳴(プロフ) - フユトさん» ありがとうございます! これからも更新も含めて頑張らせていただきます!! (2015年5月8日 14時) (レス) id: 5e3089a4fd (このIDを非表示/違反報告)
藍沢鳴(プロフ) - さくさん» ありがとうございます! そんな風に言ってもらえて嬉しいです。(^^) これからも頑張ります!(*`・ω・´*) (2015年5月8日 14時) (レス) id: 5e3089a4fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍沢鳴 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年4月9日 0時

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