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51 相談 ページ5

朝食が終わり、皆が練習に向かった後。

まだ悩み続けていた私は、ある人の元へと向かった。
自分の部屋に居るというので、その部屋のドアを軽くノックする。


『すみません、源です。豪炎寺さん』

「源?どうしたんだ」

『ちょっと、相談があって。話を聞いて欲しいんです』

「相談?」


相談するならば、経験豊富な三年生。
鬼道さんには一星君の事を相談出来ない。
風丸さんは心配性。
そうして、結局残ったのが豪炎寺さんだった。

豪炎寺さんは突然だなと言いつつ、快く了承してくれた。


「……で、相談だったな。話を聞かせてくれ」

『一星君の事です』

「一星か」

『豪炎寺さんは、一星君の事をどう思いますか?』

豪炎寺さんは少し考えた後、うーんと唸った。


「別に俺は好きじゃ無いから安心しろ」

『え?』

「源は一星の事が好きなんだろう。」

ああ。
豪炎寺さんまで、と私は頭を抱えた。
だから、違うって……

皆、変な風に誤解をしている。
まさか、豪炎寺さんも誤解していたとは。


『違います。そもそもこれは恋の相談ではありません!』

「違うのか?」

『違います!』


豪炎寺さんって意外と天然だったのかな……

私は改めて、相談の趣旨を詳しく豪炎寺さんに伝えた。


「成る程、そういう事か」

『はい、そういう事です』


「正直な話、俺も鬼道と同じ様に一星を疑っている。」

……そうか、やっぱり豪炎寺さんもか。
豪炎寺さんも鬼道さんも間違っているとは思えない。

「俺が怪我をした試合、何か違和感を感じたんだ。源も見たんだろう。鏡を」

『はい、見ました』

「これは俺の完全な予想になってしまうが、一星はそれに関わっているかも知れない」


一星君が、あれに。
さあっと血の気が引いて行くのが分かった。

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きっしー - とっても面白いです。タツヤが見た怖い夢が実際にあったことで笑いました!(ノ´∀`*) (2021年11月15日 7時) (レス) @page2 id: 81b38530d7 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - 風月鏡花(仮)ふるる。さん» ふるるさん!いつも優しくして下さって本当に有り難うございます!!部活も小説も頑張ります(* ´ ▽ ` *)ふるるさんも部活に受験勉強に、そして占いツクール、頑張って下さい!応援してます!! (2020年9月15日 20時) (レス) id: 804840d57a (このIDを非表示/違反報告)
風月鏡花(仮)ふるる。(プロフ) - お久しぶりですっ!花鈴萌さんが戻って?来てくれてマジ嬉しいです!(σ≧▽≦)σこれからも更新頑張ってね!部活も! (2020年9月15日 19時) (レス) id: 28f80b2ad3 (このIDを非表示/違反報告)
花鈴萌(プロフ) - アリスさん» ありがとうございます……! (2020年9月11日 18時) (レス) id: 804840d57a (このIDを非表示/違反報告)
アリス - ずっと読ませていただきます♪更新頑張って下さい(^o^)/ (2020年9月11日 17時) (レス) id: c80579e6b6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:花鈴萌 | 作成日時:2020年4月28日 1時

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