２２ ページ23
「というかお前、弁当どうした？」
『家に忘れた』
すっと音を立てずに彼女は紅茶を飲む
「副生徒会長さまもいかがです？」
「あぁ、頼む」
『どうしてこんなになっちゃったんですかね…』
「知らん、お前が生徒会長になってからというもの全てが異例なんだよ」
去年、俺は生徒会書記だった
生徒会長に憧れて演説をしたものの、かなりの差を付けられ彼女に負けてしまった
二番目に票が多かった俺は副生徒会長を務めている。
彼女が生徒会長になると、起こる出来事がほとんど異例となる形になった。
異常なほど生徒たちに愛され、敵対し合っていた学校「夢ノ咲学院」ともなぜか和解した
荒れていた生徒も普通の生徒となり、全体的に学校の学力も上がっている
彼女は、なにかすごいものを持っているのだろう
「大体、何でお前はそんなに人気なんだ？」
「人気で当たり前ですわ、Aさまは素敵なお方ですもの！」
うっとりと沙羅はAを見つめる
彼女はAがいるから生徒会に入ってきたようなもの
仕事はしっかりとこなすし、有力な人材である上、高島財閥の一人娘。
どうしてAをそんなに慕っているのかは知らないが、
いつもAにひっついている甘え上手な女子だ。
『何をいってるんです、副会長も結構な人気じゃないですか』
生徒会の意見BOXにファンレター入ってるの知らないの？と頬杖をつきこちらを見る
俺はため息をつくと、眼鏡をくいっと持ち上げる
「生憎、俺はそういうものに興味がない。それよりお前、先輩には敬語を使え」
『え、使ってるつもりなんですけど』
「ちょくちょく敬語が抜けてたりするぞ、お前」
『そのときは疲れてるんだよ、いたわってください〜…』
「あぁ、可哀想なAさま…
きっと哀れな愚民たちに言い寄られて疲れていらっしゃるのね」
元気をだしてくださいまし、と沙羅は机に突っ伏すAの頭を撫でる
ちょっとだけ、彼女の目が怖かったのは気のせいということにしておこう。
「それよりAさま、食堂に行きましょう？
わたくしがついておりますから、生徒たちは寄ってこないはずですわ」
『うん、行く…沙羅は優しい良い子だなぁ…』
「うふふ、Aさまに誉められるのは嬉しいことですわ！」
A、お前は真実を知らないから優しいって言えるんだ
沙羅はいつもお前が告白されると告白した生徒を脅してるんだぞ
俺も一度勘違いされて脅された、めっちゃ怖かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 782人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
嵯峨野 繆謎(プロフ) - 続編にいけないのですが、もう完結なのでしょうか、、？ (2020年4月22日 18時) (
レス) id: 58baba6999 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - んんんんwwwwww確かにひびわただったらするなあwwwwwおもしろw前も読んだけどほんとおもろいw続き待ってます！ (2019年2月22日 9時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
夢花 (仮垢) - 8の所…名前変わってない（（ (2019年2月20日 20時) (レス) id: 1ce7d18474 (このIDを非表示/違反報告)
めろ(プロフ) - 続編が読めません（ ; ; ） (2018年10月16日 7時) (レス) id: dedbfedcbe (このIDを非表示/違反報告)
夢花(プロフ) - 綴のこと書こうとしたら先越されてたw 下と同じ意見です。 漢字難しいっすね…やっぱり。 (2018年2月18日 12時) (レス) id: f2643ccfd4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あいす | 作成日時：2017年6月24日 19時
