[A3！]お仕事大好き系女子

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数分後。
至さんから校門近くまで来てほしいとの連絡が入り、私は校門に向かっている。
腕には生徒会の腕章、胸元には生徒会長であることを示すバッチ。

廊下を歩く生徒たちは私をうっとりと見つめる
後ろには数名の生徒が付いてきていた。
全く、私なんか好きになっても何もないのに。

校門近くへたどり着くと、私はある異変に気が付く。

女子の人だかりができているのだ

キャアキャアと黄色い声が聞こえる。
遠くからなので誰に群がってるのか分からない
目を凝らして見えたのは、至さんだった。

なるほど、至さんはそりゃあイケメティックだし、
女子たちが至さんにイケメティックダウンしてしまうのがなんとなく理解できる。

あ、ちなみにイケメティックっていうのはイケメンって意味で、
イケメティックダウンっていうのはイケメン過ぎて恋に落ちるって意味ですわよ奥様

そんな中心にいる至さんは張り付けたような笑みでにこにこと笑いながらきょろきょろと辺りを見渡している。

少しするとこちらに気が付いたのか、先程の張り付けたような笑みではなく
優しく微笑んでこちらへと手を振ってくれた。
私もそれに手を振り返す。
彼だってお昼休み中だったはずだ、抜け出してわざわざ来てくれたのだろう。

至さんが手を振ったことに気付いた女子たちはこちらを振り返ると、
今度は私を見てきゃあきゃあと騒ぎ始めた。

彼女たちが避けて道を作ってくれたので、私は至さんのもとへ走っていく。

『ごめんなさい、わざわざ届けてもらって…』
至「いいのいいの。俺だって車で来てたしね
それにお弁当ないとさすがに困るでしょ？」
『ありがとうございます…』

至さんは満足そうに私の頭をぽんぽんと撫でた。
こういうところが女性にモテるんだろうな
まぁだから別にどうってことないけどねHAHAHA☆

だって想像も出来ないよね!!!!
こんな人がゲーマーでＪKパワーだとかいうよくわからん力にすがってくる変人なんて誰も想像付かないよ！！

至「ねぇ、今失礼なこと考えてない？」
『まさか。勘違いですよきっと』

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