利害一致の臨時マネ 2【青葉城西】

70.1人 ページ23

Aside


A「…んッ…」


目が覚めた…

あたりはカーテンが閉まってるせいか真っ暗…

誰かのスマホの通知が来たことで、隣で雪絵ちゃんが寝ているのが分かる…


A「…何時？」


近くにある自分のカバンからスマホを取り出す…


A「…3時」


日付が変わって、朝3時…

よく寝たものだ…


とりあえず、眠気もないので、2冊の本を持って部屋を出る…


落ち着いて、本が読める場所を探しながら、廊下を歩く…


久しぶりに嫌な夢を見た…

ただ、それがどんな夢だったのか、誰が出てきた夢だったのか、さっきまで覚えてたのに、もう思い出せない…

ただ、嫌な夢だった…

その証拠に、背中にはヒヤッとしたものがある…

キモチワルイ…




たまたま通った洗濯物を干してる場所…

青城の分も、音駒の分も、白鳥沢の分も…

綺麗に干されてる


A「…私いらないじゃんw」



気がつけば、自然に足はミーティングルームへ向かってた…


ガチャ…


誰もいない部屋…

図書室のような静けさ…

適当に座って、本を読む…

今は、バレーの事を考えたくなかった…

みんなのことを考えたくなかった…

ただ、一人の時間が欲しかった…



1冊目の本は、図書室で借りたミステリー小説…

読みかけだったし、すぐに読み終わった…


私は、ベッタベタのラブストーリーは苦手だ…

自分には縁が無さすぎるから…


かと言って、ガッチガチのホラーもダメ…

怖いのは無理…


だからといって、お堅い評論は好きじゃない…

読む前から、正義論振りかざしてんじゃねーよって先入観があるから…


私には、ぬるま湯ぐらいのミステリー小説でちょうどいい…



2冊目は家から持ってきた本…

全8巻のシリーズ本の中の1冊…

小4で出会って、この本の虜になった…


まだ、朝ごはんの準備までは時間がある…


ペラッ…

ガチャ…


A「…あっ」

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