【NARUTO】月下の紅時雨２ (ページ8)

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弱点ページ8

ｶﾞｲ
「よし。ではリサ。
目隠しを外してもう一度リーと戦ってみろ」

ﾃﾝ
「えっ！？もう一回って…」

ﾈｼﾞ
「意味があるとは思えんな」

ﾘｰ
「いえ、ガイ先生の言うことです。
何か重要な意図が隠されているはずです」

『…今何時？』

ﾈｼﾞ
「丁度、6:00を回ったくらいだろうな」

『…そう』

目隠しをほどき、もう一度リーと向き合う

今度も、リーから仕掛けたのだが、

ｶﾞｯ

ﾘｰ
「！？」

違ったのは、リサが攻撃をかわせなかったことだ

ｶﾞｲ
「それが、お前の弱点だ。
リーが向かってきたとき、
反射的に目を閉じてガードしようとした。
その動きは、まさに素人そのものだった。
動体視力がまるで鍛えられていない」

ﾃﾝ
「でも、見えないときは避けれたのに
なんで急に出来なくなったの？」

ﾈｼﾞ
「人間は、情報の多くを視覚から得る。
視覚を解放したことで、
他からの情報を受け取りづらくなったんだろう。
見えないことは強みでもあるが、
一転して弱点にもなりうる」

ﾘｰ
「トラップやシカマルくんの影真似のような術は、見えないとかわせない。
しかし、近距離戦になってしまえば、
今度は見えてしまえば避けられない、
というわけですね」

ｶﾞｲ
「そういうことだ。
これからの修行では
弱点を減らすことを優先する。
お前はしばらく、目隠しを外したまま過ごせ」

『…わかりました』

一瞬、何か言いかけたが、
すぐに口を閉ざし、了承の意思を示した

その後、修行を続けたものの、
そんなにすぐに鍛えられるものでもない

小一時間でリサは倒れた