vsリー ページ5
結局、ガイの熱意、
もとい、暑苦しさに負けて
朝3:00の修行が始まった
ガイ
「とりあえず、
リサの基本的な戦闘スタイルを
把握する必要がある。
お前ら、今から一対一で順に試合をしろ」
リー
「では、まずは僕が相手になりましょう」
リーが片手を前に出し、戦闘体制に入る
『お手柔らかに頼むよ』
両者、向き合ったまま動かない時間が続く
先に動いたのはリーだった
リー
「来ないなら、こちらから行きますよ!」
一気に間合いを詰めると次々に攻撃を繰り出す
彼女も後ろに下がりながら攻撃を避け続ける
リー
(ここだ!)
リー
「木の葉旋風!」
リサが下がり、片足になる瞬間、
軸足を目掛けて技を繰り出すが、
リー
(何故、当たらないのですか?
確実に隙をついたはず…)
彼女は後ろに体を反らし、地面に手をつくと、
華麗に回転し、攻撃を避けた
リー
(かわされている…というより、読まれてる?)
彼女は、リーがしゃがみこんだときに、
すでに上体を倒してかわす姿勢になっていた
一度、距離を取り、相手を分析する
しかし、
リー
「どうしましたか?
避けているだけでは、僕に勝てませんよ」
彼女は一度も攻撃を仕掛けてきていない
自分から向かってくる素振りすら見せないのだ
今も尚、腕組みをしたまま
リーの出方を窺っているようだった
リーがもう一度間合いを詰め、
横薙ぎ蹴りを繰り出したとき、
彼女が動いた
リー
「!?」
リーの動きが止まる
彼女は蹴りが当たる直前に
リーに向かって一歩踏み出したのだ
その手にはクナイを持っており、
それは、リーの首に突きつけられている
『私の勝ち、でいいよね?』
リー
「やられました。
まさか、蹴りに向かってくるとは」
『横薙ぎ蹴りは正面が空くからね。
これを待ってたんだよ』
しかも、今まで後ろに下がっていたから、
リーはしっかり意表を突かれた
ガイ
(見えないからカウンターを取る戦い方を、
というわけか。だが、そんな戦い方では、
後の二戦は通用しないぞ)
ガイ
「よし。次はネジ、お前だ。」
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作者名:じょうろ | 作成日時:2020年2月20日 22時