【NARUTO】月下の紅時雨 (ページ13)

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戦闘ページ13

夜中、4人が目を覚ます

彼女は、まだ帰っていなかった

なんだか遠くが騒がしい

白眼で確認すると…

ﾈｼﾞ
「！？」

ﾃﾝ
「どうしたの？ネジ」

ﾈｼﾞ
「リサが、賊と交戦している。
数は百…。いや、もっとか？」

ｶﾞｲ
「とにかく急ぐぞ。ネジ、案内は任せた」

4人がその場所へ到着すると、
百を遥かに超える男たちに囲まれていた

しかし、相手はそこまで強くないらしい

足元に伸びている数の方が圧倒的に多かった

すぐに応戦に入る

背後から斬りかかろうとしていた男を
蹴り飛ばし、ネジは彼女に背中を預ける

『何でここに！？』

ﾈｼﾞ
「こっちの台詞だ！一人で勝手に何してる！」

『勝手に動くって言った！すぐ戻って！』

二人の様子を見ていた男が割って入る

賊
「なんだ？仲間か？
あんなことがあったのに、お前も懲りないな」

『黙れ、お前には関係ないだろ』

男はわざとらしく驚いた表情をみせる

賊
「関係ない？
育ての親に向かって、
よくそんな事が言えたものだ」

『私はお前らに育てられた覚えはない』

敵は粗方片付き、
残るは話しているこの男だけだった

この男が頭なのだろう

明らかに異質な装備を身に付けており、
迂闊に手を出せるような代物ではないことは
誰にでもわかる

彼女もどうするか考えあぐねているようだった

賊
「どうした？
お前の力を解放すればいいじゃないか」

『そんなことすると思うのか？
どこまでもバカだな』

賊
「そうか、その愚かな選択が身を滅ぼすことを
一生悔やむんだな」

そう言うと、男は大きく斬りかかった

反射的に後ろに飛び退くが、

ﾄﾞﾝｯ

大きく、爆発音が響く

着地した先には、起爆札が仕掛けられていた

爆風に巻き込まれて、後方に吹き飛ばされ、
地面に走る大きな割れ目に吸い込まれていった

賊
「さてと、一度出直すか…」

ﾈｼﾞ
「待て！」

賊
「また会おう。無論、生きていればの話だがな」

男は高笑いを残しながら、その場を後にした