仲間 ページ22
夢主視点
『父親』が、私を見て言う
賊
「そいつらが生きてるってことは、
暴走しなかったのか?
よかったなぁ、4度も仲間に手を掛けなくて」
『よく言う…!
全部昨日みたいに、お前が仕組んだくせに!』
賊
「ああ、そうだったな。
でも、お前がさっさと俺の元に戻ってくれば、
仲間もあんな最後を迎えずに済んだのになあ。
そこのそいつらもな。」
そう言い、顎で彼らを指す
『そいつらは関係ない』
賊
「関係ないかどうかは、俺には関係ない。
お前が俺と《契約》を結べば、
俺はまた貴族に戻れるんだ。
そのためにはなんだってするさ。お前ら!」
合図と共に、敵が増えた
賊
「昨日と違い、精鋭揃いだ。
…そうだぁ。俺の手助けをすれば、
命は助けてやるよ。
そしたら、裏切られる気持ちもわかるだろ。
そいつを、こっちに渡せ」
しまった、そう来るか。
自分の運命を理解してから
己から人を遠ざけるために
突き放した態度を取り、距離をとってきた
そうでなくとも、出会って間もない関係だ
今更、仲間だなんて望めない
見捨てられる__
ネジ
「渡すと思うか?木の葉の忍も見くびられたものだ」
リー
「仲間のことを簡単に売るなんて、僕の忍道に反しますね」
テン
「それに、こんなやつら、あたしたちにかかれば大したことないわ」
返ってきたのは、予想を裏切った答えだった
『なん、で…』
ガイ
「《忍の世界において、
ルールを守らないやつはクズだ。
だが、仲間を大切にしないやつは、
それ以上のクズだ》。
俺のライバルが、よく使う言葉だ。
お前はもう、俺たちの仲間だからな」
《仲間》
そう言われたのは、いつぶりだろうか?
嬉しさに、思わず下を向く
泣いているは、目隠しのお陰でバレないだろう
賊
「そうか…。やれ!」
敵が一斉に襲いかかるが、
瞬く間に山になって積み上がる
再び、男一人残される形となった
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(作者)
ガイにカカシのセリフを喋ってもらいたかったんです…
次回もよろしくお願いします!
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作者名:じょうろ | 作成日時:2020年1月23日 21時