83話 ページ46
ガチャ
ドアを開けると、ビュッと風が吹いた。
涼太と仲良くなった場所。
「正解は、屋上っす！」
『うん。それより、チャイム鳴ったけどまたサボるの？』
「その予定っす。
上へレッツゴー」
ハシゴを登って、私は涼太の隣に座る。
「Aっちてさ、優しいよね！
無理矢理、サボらせても怒らないし。
けど、きっとAっちってすごく辛い思いをしてるような気がするっす。
自分は強くなきゃとか、周りに頼っちゃ駄目とか。
人間、そんな器用じゃないから全部自分でやろうとしてもできないんすよ。
俺、姉ちゃん居るし女子の、なんかそう言う考えてることとかって分かるんす。
Aっちは今、どうしたらいいか悩んでるんすよね？」
涼太に全部当てられてしまった。
どうして、成績はよくないのにそうやって人の心の中は他の人以上に読めるんだ。
困るんだよ。
そんなまっすぐな目で見られると。
嫌なんだよ。
そんな優しい言葉に頼るのは。
私は強くなきゃ。
何のために今まで、こうして強がりなふりをしてきたんだ。
私は自立するんだ。
助けてくれる人の手を握っちゃ駄目。
《私は強いもんね？
私を見捨てないでね》
小さい頃の私が不気味に笑って言っている。
___誰か助けて。
___助けなんて求めるな。
___誰かを頼りたい。
___頼るなんて駄目だ。
『…涼太には関係ないことだよ。
だから、私にそこまで関わらないで』
今はこんなのが精一杯の強がりで。
「そんな顔して何言ってるんすか」
涼太は優しく私を抱き締める。
いつものとは違って優しくて温かい。
やめて…
お願い、やめて。
『…ｯ』
「Aっちは優しすぎるから少しくらいみんなに迷惑かけても大丈夫だよ。
俺に助けを求めても罰なんて当たんないよ」
歯車が崩れていく音がする。
《チッ》
『うわあぁぁああぁあ』
こんなに涙って出るものだっけ。
どうしてこんなに出るんだろう。
ずっと泣き続ける私を涼太は静かに背中をさすってくれた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夢主ちゃんがとうとう泣きました(ﾟﾛﾟ)
なんか、これじゃ黄瀬オチになってしまう…
今回は赤司オチなんだ…！
そういえば、前に言っていたイメ画まだ描き終わってません(T^T)
誰か…助けてください…
あ、あと星を押してほしいっす！←
お願いします！笑
では！
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Ai - 莉弥さん» ありがとうございます！！良き作品なんて…(ﾟﾛﾟ)更新頑張ります！ (2016年10月14日 7時) (
レス) id: 4b0ec96593 (このIDを非表示/違反報告)
莉弥(プロフ) - ﾊｧｯ…何て良き作品…(泣)
更新まってます！！ (2016年10月14日 1時) (携帯から) (レス) id: aa7d841247 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 明日香さん» コメントありがとうございます！！なるべく早く更新しますね！更新頑張ります！！ (2016年9月10日 21時) (レス) id: ca0ec5f260 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - とても面白かったです♪続きが気になります。更新頑張って下さい_(._.)_応援してます(^-^ゞ (2016年9月10日 19時) (レス) id: a56b4ade72 (このIDを非表示/違反報告)
Ai - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます！！そんなこと思っていただけるなんて…すごく嬉しいです！！これからも頑張ります！ (2016年9月1日 19時) (レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年8月20日 13時
