36話 ページ40
屋上につながる階段を上りドアノブを捻った。
屋上は立ち入り禁止かと思っていたのではじめて屋上に来た。
サワッと温かい風が吹く。
屋上っていうのも悪くないかもしれません。
「ちょっと柊さんと話してみたかったんす！」
『そうなんですか。ありがとうございます？』
そういうと黄瀬君は屋上にあるもうひとつの階段を上り、一番高いところに立つと手を降ってきた。
「こっち来てっす！」
私は言われるまま階段を上りそこからの景色を見た。
桜の木がたくさん連なっていて、とてもきれいです。
校庭では体育でサッカーをやっているクラス。
誰も私に気づかない。
「そんなずっと立ってないで座ったらどうっすか？」
私が景色を見ていると笑顔で黄瀬君が自分の隣をポンポンと叩いた。
隣に座れってことでしょうか。
『失礼します』
私は黄瀬君の隣に座る。
「柊さんって部活入ってるんすか？」
『部活ですか？入ってないですよ』
黄瀬君は明るくて話していて沈黙がない。
『一緒にいて楽しいですね。
人気者の理由が分かります。』
「え？」
『え？』
私も同じ言葉を返すと黄瀬君の顔がボワッと赤くなった。
『大丈夫ですか？』
「え、あ、いや、大丈夫っす！それよりさっき…」
『？あ、声に出てた感じですか？』
「はいっす」
何故か急に敬語になる黄瀬君はまだ赤面中。
『すいません。気を付けます』
「そうじゃなくて！その…」
『はい』
何が言いたいのか、黄瀬君は深呼吸をして私を見た。
「その、嬉しかったっす！」
そういうと余計に顔が赤くなって、黄瀬君は体育座りをして、膝の上に手を置いて寝るみたい格好をした。
黄瀬君はよく変なことをしますね。
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Ai - 床林檎@超高校級の???さん» 感想ありがとうございます！！本当に嬉しいです！注意まで…！本当に本当にありがとうございます！初めてお話しを作って、初めてのコメントなので嬉しいです！長文ごめんなさい！ (2016年8月21日 22時) (
レス) id: f7794d9ad5 (このIDを非表示/違反報告)
床林檎@超高校級の???(プロフ) - とても素敵な作品ですね！ただ8話に誤字がありましたよ！『紙』が『髪』になってました！ (2016年8月21日 22時) (レス) id: 3b367a7438 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ai | 作成日時：2016年5月11日 23時
