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Act.13 ページ18
パン、パパン！
私がただいま、と言う前に聞こえた軽い破裂音。発砲音に反射的に身構えるが、それと共に私の方に向かって飛んできたのは紙テープと紙吹雪。そして、せーの、と息を吸って、
「「「「おかえりなさい！！！」」」」
主様、主、主殿！とまばらに声がした。玄関口に皆がみっしりと立っていて、紙テープが落ちるのを待たずにこっちに詰め寄ってくる。
「ほーら…主はサプライズとか慣れてないから、絶対反応に困るって言ったのに」
「加州さんだってノリノリだっただろ！」
なにおう！と加州が厚の頭を乱雑に撫でる。
くすぐったそうな厚と笑う皆。
何だ、何が起こっている！？
詰め寄ってきたことによって、誰のかわからない手にワシワシと撫でられたり、手を握られたかと思えばとブンブンと上下に振られたり、楽しい出来事や褒めの言葉が辺りから飛んでくる。聖徳太子じゃないんだよ。
「タイミングバッチリだったね」
「幸運ですね！」
と周りで盛り上がる中、どうしていいかわからない。
「とにかく主さん、入って入って！」
と元気に浦島が密集した中から私の腕を引っ張ると、それに続いて後ろから謙信と包丁が背中を押す。私はただされるがままに引っ張られていくのだった。
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作者名：メグ x他1人 | 作成日時：2019年8月11日 9時
