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〜鉢屋三郎視点〜
三郎「仙蔵、待たせたな。さぁ、始めるぞ。」
やぁ、私は鉢屋三郎だ。いつも、同じ学級委員長委員会の委員長、扶桑A先輩にこきつかわr、じゃなくて、えー、いつも、後輩として先輩を支えている。
さて、みんな、どうして私が予算会議を勝手に始めようとしてるのか、って思っただろ?
それは今、私は会計委員会委員長・潮江文次郎先輩に変装しているから。
忍装束も、扶桑先輩が用意した(盗んだ)6年生用の深緑色のものに着替えている。誰がどう見たって潮江先輩だ。
私がこうして変装をしているのは、もちろんこの予算会議での作戦のうち。まず、会議の前に潮江先輩を呼び出して、気絶させる。その後、変装した私が会計委員長として会議を進める。そうすれば予算も好きに取りたい放題、という訳だ。
言わずもがな、これはうちの委員長が考えた作戦。作戦は完璧。あとは成功を祈るのみ。
三郎「えー、今期の作法委員会の予算だが…」
三郎「全額、支給する。」
神崎「えっ!」
田村「潮江先輩!?どうしちゃったんです!!??」
いきなりの満額支給に、他の会計委員たちは目を丸くする。そうなるのも無理もない。毎回毎回潮江先輩は予算に厳しくて、いつもは満額支給、いや半額支給だってありえないくらいだ。
三郎「今期は予算に余裕がある。たまにはこのくらいいいだろう。」
三木ヱ門「そうですか…?」
三郎「左吉、作法委員会に予算書を渡せ。」
左吉「は、はい!」
仙蔵「ありがとう。では、失礼する。」
満額支給、と判が押された予算書を手にして満足気な立花先輩。
会計委員会、ちょろいちょろい。しかし次はうちの委員会だ。これが終わるまで気は抜けない。
A「失礼しまーす。」
来た来た。扶桑先輩が私の前に腰を下ろし、勘右衛門たちが後ろでその様子を伺っている。
団蔵「ひい、ふう、みい、よ……あれ、1人足りなくないですか?」
三木ヱ門「確かに。扶桑先輩、鉢屋先輩はどこです?」
当然、私が抜けているのだから、学級委員長委員会は1人足りなくなる。聞かれるとは思っていた。さて、うちの委員長はどうやって乗り切るつもりなのだろう。
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ベアちん(プロフ) - たうふ★さん» コメントありがとうございます。そのお話私も描きたいなーって思ってたんです!!リクエストは順番に消化してくのでちょっと時間がかかると思うんですが、楽しみにしていてください! (2021年11月2日 23時) (レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
たうふ★(プロフ) - はじめまして!リクエスト失礼します!夢主ちゃんが拐われて、仙蔵がボロボロになりながらも夢主を助ける(語彙力)というお話が見たいです! (2021年11月2日 20時) (レス) id: 875905f17e (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 久々の更新だ〜!待ってました!学園長…思い付きをやめてもらいたい…! (2021年10月26日 23時) (レス) @page46 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
しゅる - 私のコメントありがたい!←調子に乗るな(^言^)これから、たくさんコメントしますね! (2021年10月12日 20時) (レス) @page45 id: 29acc038ba (このIDを非表示/違反報告)
ベアちん(プロフ) - しゅるさん» コメントありがとうございます。リクエスト大歓迎です!心得ました!少々遅くなるかもしれませんが気長にお待ちくだせえ…。 (2021年10月12日 7時) (レス) id: e1de9352a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ベアちん | 作成日時:2021年7月19日 14時