私の心は何色ですか？【浦島坂田船】

目覚め ページ5

Aside

カチッ…コチッ

カチッ…コチッ

『ん……』

時計の音で目が覚めた

『ここ…何処…？私は確か…』

そうだ…盗賊団に追われていて茶色の髪の人と赤髪の人が助けてくれたんだっけ？

ぐるりと部屋を見渡す

普通にシンプルな部屋

消毒の匂いや薬の匂いで鼻の奥が少しツンっとした

体には包帯やガーゼが丁寧に巻かれていたり貼られていたりしていた

ガチャ

センラ「あ…目覚めました？どうです？怪我の具合とか」

ドアが開き入って来たのは金髪の背の高い男の人

『あ…はい…大丈夫です…』

センラ「あ、僕の名前はセンラって言います。センラって言ってください。後、君の名前は？」

『千沢……A…』

センラ「千沢 Aちゃん…いい名前ですねぇ。じゃあ、これからAちゃんって呼びますね」

久々かも…名前で呼ばれるのは

『じゃあ、センラさんって呼びます…』

センラ「そうですか！」

センラさんは何故か嬉しそうに言った

コンコン

センラ「うらたん達なんかな？」

ガチャ

うらた「どうだ？」

センラ「普通に話してますし、多分平気だと思うんやけど…」

坂田「えっと…君…大丈夫？」

『あ、私を助けてくれた…』

志麻「なんや？覚えとったんか」

『はい。有難う御座いました』

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