第12話 ページ13
治が新人くんと谷崎君たちを助けに向かった。
国「おい太宰。いい加減仕事を___あれ?」
治がさっき寝転んでいたソファにいないことを国木田くんが確認する。
治が私に頼んできたのは、これを見越してのことか。
『国木田くん、治なら大丈夫だよ。何も考えず、君は自分の仕事に精進してなさい』
国木田君はあまり意味が分かっていなさそうだけど、まあ許してほしい。
私も助太刀しに行ったほうがいいかな?
まあ、来るのは樋口ちゃんに龍君だろうから太宰が居れば大丈夫だろうけど…。
念の為に、私は新人くんたちがいるであろう裏路地に向かった。
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太「はぁーい、そこまでー」
治が新人くんと龍君の喧嘩を止めている。
やっぱり私が来る意味あったかなぁ?
『治ー、一応来たけど私ってやっぱり不必要?』
樋「貴方方、探偵社の___!何故ここに」
樋口ちゃんが驚きの声をあげている。
治が内ポケットから盗聴器を取り出した。
太「まさか、貴方が来てくれれば百人力ですよ。あと、美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせて貰ってた」
堂々と言うことじゃないのを治はわかっているのだろうか。
でも私を必要としてくれたのはうれしいから許す。
そうしている間にも樋口ちゃんは焦ってたけど…。
樋「な…真坂。盗聴器!?では最初から___私の計画を見抜いて」
治が満面の笑みを浮かべる。
太「そゆこと」
そう言うと、新人くんに近づき頬をぺちぺちと叩く。
太「ほらほら、起きなさい敦君。Aちゃんの手を煩わせるのも悪いし。三人も負ぶって帰るの厭だよ、私」
龍君との喧嘩で疲れてるんだから起こしちゃいけないと思うんだけど…。
それに私には異能があるし…。
『治、別に三人くらいなら運べるよ。起こしちゃ悪いでしょ』
樋口ちゃんはまだ諦めていないようで、治に銃を突きつける。
樋「ま…待ちなさい!生きて返す訳には」
龍君が不敵に笑う。
芥「くく…くくく。止めろ樋口、お前では勝てぬ」
樋「芥川先輩!でも!」
龍君は物分かりがいいなあ。
芥「太宰さん、今回は退きましょう___。しかし、人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く」
物分かり良くもなかった。
『なんで?今まで孤児で、異能はすごいかもしれないけど…。』
芥「簡単な事。その人虎には__闇市で七十億の懸賞金がかかっている。裏社会を牛耳って、有り余る額だ」
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Ruminasu - あっ、本当だ・・・。ご指摘ありがとうございます!自分でも確認するのですが、見落としが多くて。これからも誤字があるかもしれませんが、気付けば教えていただけたらと思います! (2022年1月7日 12時) (レス) id: 608cc9b6ff (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 大変恐縮ですが、太宰さんの虎の異能者だ。変身してる間の記憶が無かったんだね。の変身が返信になってます!でも今回もすごく面白かったです!一話完コピすごいですね!お疲れ様です。 (2022年1月7日 1時) (レス) @page9 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
Ruminasu - 引きこもりちゃんさん» 更新が遅いのは本当に申し訳ないです!!これからも頑張るので、よろしくお願いします! (2022年1月5日 17時) (レス) id: 61823522c8 (このIDを非表示/違反報告)
引きこもりちゃん - 久しぶりの更新お疲れ様です!主人公の夢主ちゃん可愛いですね。これからも応援しますよー! (2022年1月5日 1時) (レス) @page8 id: 81a3cc2368 (このIDを非表示/違反報告)
Ruminasu - コメントありがとうございます!乱歩さんは最推しです。これからもよろしくお願いします! (2022年1月3日 21時) (レス) id: 61823522c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Ruminasu | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Atmg/
作成日時:2021年11月13日 10時