パシリの王子様 ページ9
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『英智くんについて私が語ります。天祥院英智は私にとって王子様的存在!!天祥院英智という存在が天使ッ!!にこっと微笑む笑顔が堪らない、透き通る肌に癒しを持つ声!さぁ、私の王子様!!こんな根暗メガネより私と一緒に将来の家庭を築いていこう!!ねっ!?英智くん!!』
今朝、私の王子様である英智くんにプロポーズ(唐突)。
返事は無かったが、笑顔を返してくれた王子様。
英智くんの笑顔が素敵すぎて、キュン死しそうです。
英智くんのエンジェルスマイルで死ぬのなら、本望です。
ふふふっ..と笑いながら考えていると、目の前にいた英智くんはいつの間にか私の横を通り過ぎていた。
待って、この私をほっておくっていうの...!?
『英智くんんんん!!
私の愛のプロポーズ返事は!?今すぐにカモンッ!!』
「まずは友達からよろしくね?」
『それって、英智くんと仲良くなったら結婚してくれるっていう意味かな!?』
「結婚するとは言っていないけど..」
いやいやいやいや、英智くん何を言ってるんだ。
この私と結婚すれば、将来は幸せな生活を送れるんだよ!?
なのに、そのチャンスを無駄にするの!?
『英智くん、よーーく考えて。』
「何を考えるんだい?
僕はこれからリハビリで病院に行かないと。」
『病院より私との幸せ生活!!』
「君は病院より僕との幸せ生活を臨んでいる。
けど僕は、─────君より病院が大事なんだよ。それじゃあ、僕は先に失礼するよ。」
キラキラオーラを振り撒き散らす王子様は、病院へと向かって行った。
" ─────君より病院が大事なんだよ。"
『───フラれたぁぁぁぁぁぁあああ!?』
「ビックリした..急に叫ばないでよA」
『薫くんんん!いいところにぃぃぃぃぃ!!
私、王子様にフラれたぁぁぁぁぁ!!』
たまたま通りかかってきた薫くんに鼻水垂らしながら抱きついた私。
鼻水が嫌なのか、必死に私から逃げようとしている。
『王子様にフラれるわけがないんだもんッ!!
おかしくない!?英智くんの目おかしくない!?』
「Aみたいに下品な子が付き合えるわけないでしょ?
いい加減諦めたら?もっといい人いるかもよ?」
『簡単に諦めれるわけないでしょ!?』
「何でそんなキレ気味なの」
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作者名:ゆいちょんぽ | 作成日時:2017年12月10日 12時