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「ありがとう｡ギン､沙夜｡ 君たちのおかげで、私はついに虚も超越した存在となったのだ」
「――ぐ、うっ」
鋭い痛みが走り、沙夜の腹から鈍い輝きが突き出す。
背中から侵入した刃が、鳩尾から下腹部に向けてゆっくりと下ろされる。
内臓が掻き回される感覚に､身体が小さく震えた。
素早く刀が引き抜かれると、沙夜は前のめりに倒れた。
置いてきた仲間たちの顔が浮かんでは消えていく。
全てを投げ捨てても、一矢報いることすらできなかった。
沙夜の頭は後悔で満たされる。
――また、彼を悲しませてしまうのか。
瞳を閉じかけた時、遠くで砂利を踏み締める音がした。
「……いち、ご?」
知らない間に一護はすっかり見違えていた。
髪が伸び、精悍な顔つきとなり、一目で力を付けたことがわかる。
「沙夜、お前……っ‼︎」
一護は、苦虫を噛み潰したような顔で沙夜を抱き起こす。
「待ってろ。すぐ終わらせて井上を呼んでくるから」
立ちあがろうとする一護の腕を掴む。
喉からヒーヒーと異音がし、口から血の泡を吐きながらも、どうにか言葉を紡ぐ｡
「一護……友達になってくれて……ありがとう」
「……沙夜?」
「ゲホッ……私たち、偽物の関係だったけど……人間として過ごした日は、本当に楽しかったよ……」
「馬鹿野郎っ!! 一生の別れみたいに︎言うんじゃねえ!! 俺たちは間違いなく本物の友達だ。そんで、これからも思い出を作っていくんだよ……だから勝手に逝くな!!」
固く沙夜の手を握っていた一護だったが、藍染が近付いてくるのを感じ取ると、ゆっくり沙夜を地面に横たえた。
そして、藍染を掴み、空座町から離れた場所へ飛んだ｡
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kocha28012(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続編待ってます！ (12月30日 1時) (
レス) @page44 id: a73870853f (このIDを非表示/違反報告)
ねーぶる｡(プロフ) - 高評価ありがとうございます! 恐れ入りますが､この小説は名前固定(オリキャラ)とさせていただいてます｡それでもよろしければ、引き続きお楽しみください♪ (7月25日 8時) (レス) id: 6d62d65eb7 (このIDを非表示/違反報告)
なでこここ - めっちゃ面白いです！！名前変換だけできてない箇所があるので直してくださると嬉しいです🥺💕 (7月25日 6時) (レス) @page3 id: bdaf2286ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねーぶる｡ | 作成日時：2023年7月3日 13時
