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その後､ギンは何食わぬ顔で戻ってきて、乱菊を殺したと言った。
嘘吐きに慣れている沙夜は信じない。
おそらく、霊圧を消しているだけだろう。
逃げ惑うたつきたちを細い瞳に捉える。
「あの子ら殺すんはボクがやります」
それから半秒も経たないうちに、ギンは斬魄刀を藍染の胸に突き刺した｡
「鏡花水月の能力から逃れられる唯一の方法は、完全催眠の発動前から刀に触れておくこと……その一言を聞き出すのに何十年かかったことやら」
「藍染隊長を殺せるのはボクだけやのに」
一気に刀を引き抜き、空いた孔から血が吹き出す｡
苦痛に顔を歪める藍染を、煽るように見下ろすギン。
「見えます? ここ欠けてんの｡ 今、藍染隊長の中置いてきました」
ギンの刀は最大13kmも伸び、伸縮速度は音速を超える。ただ、それらは全て刃の内側の仕掛けを隠すためのブラフ。
「刃の内側に細胞を溶かし崩す猛毒があります。一欠片だけ塵にせんと藍染隊長の心臓ん中に残してきたんです。――死せ《ころせ》神死鎗」
「胸に孔が空いて死ぬんや、本望ですやろ」
狂乱する藍染から崩玉が抜き取られる。
一瞬だけ、ギンと視線が交わる。
相変わらずの糸目は、珍しく何かを訴えかけていた。
その意志に応えるべく、沙夜は地を踏み込んだ。
喉、心臓を正確に抉り、脇腹から膝元にかけてザックリと斬り裂く。
そのまま、ギンととんぼ返りで戦線離脱する。
だが、息つく暇もなく恐怖は迫る。
「私の勝ちだギン……｡ お前の奪った崩玉は、既に私の中になくとも私のものだ」
崩玉は意思を持つかのようにギンの手から消え、藍染の胸に戻る。
ギンは必死に手を伸ばすが、腕ごともぎ取られてダメ押しに斬魄刀で刺された。
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kocha28012(プロフ) - めっちゃ面白かったです！続編待ってます！ (12月30日 1時) (
レス) @page44 id: a73870853f (このIDを非表示/違反報告)
ねーぶる｡(プロフ) - 高評価ありがとうございます! 恐れ入りますが､この小説は名前固定(オリキャラ)とさせていただいてます｡それでもよろしければ、引き続きお楽しみください♪ (7月25日 8時) (レス) id: 6d62d65eb7 (このIDを非表示/違反報告)
なでこここ - めっちゃ面白いです！！名前変換だけできてない箇所があるので直してくださると嬉しいです🥺💕 (7月25日 6時) (レス) @page3 id: bdaf2286ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねーぶる｡ | 作成日時：2023年7月3日 13時
