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「いい目だ。100年ぶりに生き返った目を見た気がするよ」
「平子真子……憎いか、私が。憎ければ向かってくるがいい。 君は特別に私の剣でお相手しよう」
平子は即座に瞬歩を使い、藍染と向かい合う。
「駄目……!」
こんなことさせたくて虚になったんじゃない。
彼がもう戦わなくて済むように、その思いで強くなったのに。
こんな時に限って身体は言うことを聞いてくれない。
「……倒れろ、逆撫」
平子が何かを振り撒くように斬魄刀をクルクル回す。
「面白い形の刀だ」
「ええやろ。貸さへんで。 ……ようこそ、逆様の世界へ」
藍染は見当違いの方向に剣を振る。
彼だけが平子の仕掛けた罠に引っかかっていた。
「……確かに面白いな。全てが逆だ。上下左右、前後もな」
藍染は早々に逆撫のカラクリを見破るが、平子の刀がその腕を斬りつけた。
「強けりゃ強いほど、戦いに慣れてれば慣れてるほど、身体は見たまま反射で戦う‼︎」
「……なんだ。何かと思えばただの目の錯覚か。五感全てを支配する私の力には程遠い。 慣れてしまえばなんてことはない……子供の遊びだよ、平子真子」
平子の背中から血が噴き出す。
悔しくて、悲しくて吐きそうになる。
何のための無効化なのか。この刃が届きさえすれば、平子を苦しめる全てのものを消してしまえるのに。
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kocha28012(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続編待ってます! (12月30日 1時) (レス) @page44 id: a73870853f (このIDを非表示/違反報告)
ねーぶる。(プロフ) - 高評価ありがとうございます! 恐れ入りますが、この小説は名前固定(オリキャラ)とさせていただいてます。それでもよろしければ、引き続きお楽しみください♪ (7月25日 8時) (レス) id: 6d62d65eb7 (このIDを非表示/違反報告)
なでこここ - めっちゃ面白いです!!名前変換だけできてない箇所があるので直してくださると嬉しいです🥺💕 (7月25日 6時) (レス) @page3 id: bdaf2286ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねーぶる。 | 作成日時:2023年7月3日 13時