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平子は一護の隣の席に案内された。
「お隣さんやなぁ〜! 仲良うしてや、黒崎くん」
平子は随分馴れ馴れしく一護に接する。そういう性格なのだろうか。
あまりに胡散臭い笑顔に一護は警戒を隠せない。
何となく教室を見渡していた平子だったが、一護の斜め前(つまり平子の目の前)に座る沙夜の姿を認めるなり、様子が急変した。
「……沙夜?」
気付けば、平子は沙夜に話しかけていた。
彼女は死んだはずだ。
では、何故現世で学校になど通っているのか?
平子の脳裏に、一瞬100年前の悲劇がよぎる。
笑顔を作ることさえ忘れ、心底驚いた風な表情で沙夜をじっと見つめる。
「えっ……だ、誰? 私の顔に何か付いてます?」
怯えて身体を縮こませる様は、さながら蛇に睨まれた蛙のようだ。
それを見た平子は一瞬酷く打ちのめされた顔をしたが、すぐに笑って誤魔化した。
「……いや、こっちの勘違いやったわ。すまんな」
とは言うものの、内心平子は納得していなかった。
今感じている霊圧は、遠い昔に愛した女性のものに他ならないのだから。
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kocha28012(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続編待ってます! (12月30日 1時) (レス) @page44 id: a73870853f (このIDを非表示/違反報告)
ねーぶる。(プロフ) - 高評価ありがとうございます! 恐れ入りますが、この小説は名前固定(オリキャラ)とさせていただいてます。それでもよろしければ、引き続きお楽しみください♪ (7月25日 8時) (レス) id: 6d62d65eb7 (このIDを非表示/違反報告)
なでこここ - めっちゃ面白いです!!名前変換だけできてない箇所があるので直してくださると嬉しいです🥺💕 (7月25日 6時) (レス) @page3 id: bdaf2286ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねーぶる。 | 作成日時:2023年7月3日 13時