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結界をくぐり、倉庫に入る。
中には冷蔵庫や2〜3人がけのソファーが置いてあり、割と生活感がある。
「お帰りなさイ……おや? 見慣れない女性ですネ」
ピンク頭の穏やかそうな巨漢が3人を出迎えた。
「全員集まってくれ」
「もったいぶっとらんではよ言いや」
黒髪おさげの眼鏡少女が本を読みながら言う。
そして、リビングにメンバー全員と思しき7人が集まった。
「紹介するわ。この子は本城沙夜ちゃん。 俺らの新しい仲間や」
「つまり同類ってことか……」
「僕は大歓迎だよ」
「1人増えるくらい変わんねえしな」
メンバーがあっさり納得する中、沙夜は慌てて話に割り込む。
「ちょっと、まだ私何も言ってないんだけど」
「そんなん言うて、帰る場所あるんか?」
平子の言葉に沙夜は今朝の光景を思い出す。
今さら家に帰ったところで、両親は自分を認識しない。 良くて不審者扱いだ。
「帰る場所……ないや」
「ほんならここにおり。 もう仲間なんやし、遠慮せんでええ」
眼鏡少女の言葉に、沙夜は大粒の涙をこぼした。
「暴れたり泣いたり、情緒不安定やな」
文句を言いながらも、ひよ里はタオルを手渡し、ライダースーツの少女が沙夜の背中をさすった。
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kocha28012(プロフ) - めっちゃ面白かったです!続編待ってます! (12月30日 1時) (レス) @page44 id: a73870853f (このIDを非表示/違反報告)
ねーぶる。(プロフ) - 高評価ありがとうございます! 恐れ入りますが、この小説は名前固定(オリキャラ)とさせていただいてます。それでもよろしければ、引き続きお楽しみください♪ (7月25日 8時) (レス) id: 6d62d65eb7 (このIDを非表示/違反報告)
なでこここ - めっちゃ面白いです!!名前変換だけできてない箇所があるので直してくださると嬉しいです🥺💕 (7月25日 6時) (レス) @page3 id: bdaf2286ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねーぶる。 | 作成日時:2023年7月3日 13時