検索窓
今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:2,717 hit

13韻 ページ16

鈴花愛side

私と同じく、ぽかん…と口を開けっ放しにしている二郎さん。

二『えっと…よく分かんないけど、アンタ、芸能人なの…?』

ヤ『はぁ!!?お前、甘恋鈴花愛知らないの!?』

信じられない!というようにヤンキーらしき人
が言う。

二『あ、あま…?聞いたことはあるし、何か見たことあるような感じはあるんだけど…。あんま興味なかったし…。』

ヤ2『お、おま…バカ!それを本人が目の前でいるんだぞ…!』

本人…私?

え?私が目の前にいたら話づらいってこと?

私とは違い、二郎さんは何かを察した様子だ。

二『え?あ…。ご、ごめん!』

え?な、何で私、謝られてるの…?

鈴『え、と…。だ、大丈夫…ですか?』

男嫌いな私だけど、この人達は優しそうだから、勇気を振り絞って、震える声で言った。

すると、皆がこっちを向いた。少し俯いていた二郎さんまでもが。

わぁぁぁぁ!!!これ、絶対変なこと言ったパターンだぁぁぁ!!!最悪…。

だけど、二郎さんは意外な言葉を口にした。

二『…アンタ、声綺麗だな…。』

鈴『…え?』

思っていることと違う言葉が出て、思わず声が出た。

二『あ、いや…。ごめん!俺もう行くわ!』

ヤ4『お、おい!』

ヤンキーらしき人が咄嗟に声をかけ、呼び止めようとするものの、二郎さんには届かなかったのか、二郎さんが止まることはなかった。

…でも、しっかりごみは捨ててある…。

キュン

…?

今の…。

私は首を横に振り、考えを紛らわせようとした。

ドクンドクン

その行動は逆効果なのか、さらに脈打つ鼓動。

そんな…まさか…ね…。

鈴『私も…教室に戻りますね…。』

今日会ったばかりだもの。たまたま…たまたまよ…。

こんなにも脈打つのに、私は苦し紛れの言い訳をしながら、二郎さんのあとを追うように行った。









赤く染まった頬を手で覆い隠しながらー。

14韻→←12韻



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.5/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
設定タグ:愛され , 逆ハー , ヒプマイ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

いちご めぐる - 過去編長いから、少々お付き合い願います(°▽°)← (2019年7月25日 16時) (レス) id: f5f9f3d160 (このIDを非表示/違反報告)
いちご めぐる - <募集>ツッコミちゃん(仮)の名前を決めよー!例:<募集>ツッコミちゃん (2019年6月23日 10時) (レス) id: ff65ba848b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:いちご めぐる | 作成日時:2019年6月1日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。