妖－AYAKASHI EP.1 (ページ39)

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力哉：オリジンページ39

―力哉side

大河くんから聞いた情報を聞いた瞬間、俺はその場にあった机を思わず叩き割ってしまった。

…どうしよう。

…と、俺は思った。

気持ちが落ち着かず、部室から出ていった。

大河くんから聞いた特徴が突然居なくなった俺の姉の容姿と酷似していた。

…もしかしたら姉が七悪神かもしれない。

そう思うと拒絶で吐きそうになる。

…どうして俺の姉がそうなるんだと。

いくら考えても考えても思い当たる節がなかった。

…俺の姉は昔から妖が視えていた。

なんなら、今の俺のようにAYAKASHI倶楽部に所属して活動もしていた。

…なのになんで。

なんで、姉が敵側にいるんだと。

眼から溢れる涙が止まらなかった。

…そうだ。…あの人にも報告しなければならない。

そう思って連絡したのは姉の友人でもあり、俺たちの協力者である＂惣倉＂さんに電話をした。

『…惣倉さん…俺の姉が七悪神かもしれないです。』

[…そんなまさか、喰奈殿が七悪神なわけないであろう！？]

…惣倉さんの声がいつもよりも混乱と悲しみが混じっていた。

そらそうだ。だって彼は常に姉の側にいた者だ。

敵側に居ているなんて到底信じられないだろう。