【d!】許嫁とか古いでしょ【shp】 (ページ4)

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しばらくして、ショッピくんの友達らしき人がやってきた。

｢ごめん長引いたわ！｣

｢別に｣

友達にもこんなドライなのか。なかば呆れながらも、そんなところもかっこいいと思ってしまうのは許してほしい。

｢･･･その子誰？彼女？｣

私を指し示す、瓶底眼鏡の男の子。

｢(なんて説明すればいいの！？)｣

婚約者でーす、えへへー、つって。
嫌だわ。

｢知り合い｣

なんの躊躇もせずそう言って退ける姿に、ずきりと胸が痛んだ。

｢そうなの！？紹介してや！めっちゃかわいい〜！｣

興味津々、といった風に私を見る。

｢あ、ありがとう、ございます･･･？｣

戸惑いがちにとりあえずお礼を言う。反応合ってる？

｢ほら、A困惑してるやろ｣

ショッピくんが咎めるが、

｢Aちゃんって言うん！？俺チーノ言います！よろしくな！｣

全く意に介さない瓶底メガネくん改め、チーノくん。

｢よろしくね、チーノくん｣

仲良くなれたらいいな。

｢チーノ、傘持ってる？｣

｢あるで！忘れたんか？｣

ショッピくんはチーノくんを完全に無視し、

｢俺はチーノの傘あるんで、この折り畳み傘貸します｣

と淡々と告げた。