誓い ページ36
トムの温もりを身近に感じる。
その体はかすかに震えていて、耳元では鼻をすする音が聞こえた
「...やっと...やっと！！！手に入れた」
耳元でかすかに呟かれたその声は歓喜で震えていた
「あぁ、この時をどれほど...待ち望んだことか！世界が敵に回ろうとも。例え僕が消えても、A、君に真の愛を授けれるのならどうなってもいいと思っていた...。それが叶うなんて！」
私の体を力いっぱいに抱きしめ歓喜に満ちた顔で私の顔を見つめるトム
「ありがとうA。君が、僕を...僕の愛を信じてくれると誓ってくれるなら、僕も誓おう。
君に迫りくる脅威から君を守り、君が知るあの物語のように、ヴォルデモート卿にはならないと
君が愛したこの世界を、彼らを守ろうと誓おう」
その言葉に涙が出た
私は、今までここまで澄んだ彼の眼を見たことがなかった
彼が嘘をついている様子もない、それはたった二年の関係だろうとわかることだった
嬉しさのあまり彼の体に身を預けたまま泣いた
トムは何も言わずに私の頭を撫でてくれた
暫くそうしていると彼はおもむろにトムからもらった指輪を拾い上げた
A「トム...？」
私の前に跪き、私の手を取った
「君さえよければ、この誓いをともに、生涯隣で守り続けたいと思うんだがどうかな？」
少し照れ臭そうに笑いながらそう言うトム
指輪は左手の薬指に嵌められていて、その光景を見てまた泣きそうになった
A「...段階飛ばし過ぎじゃないかしら？」
「いいだろう？僕たちらしくて。...原作など知ったこっちゃない、全てのバットエンドを飛ばしていこうとしている僕たちにぴったりだ」
笑いかけてくる彼に私も思わず笑っちゃって、二人でくすくす笑った
彼への返事は決まっている。
誰に言い寄られようともきっと、この気持ちは変わることはないだろうから
「...返事を、聞いてもいいかい？？」
A「yes、以外ありえないでしょう？？」
そういって微笑みかけると、頭を強引に引っ張られ
口が重なった
本当に一瞬のことだったけれども、急なことで呆然としてしまった私を見て
悪戯が成功したように笑う
A「な、な、な！！て、手出すの早すぎるよ！！？」
「いいだろう？...遅いか早いかだけの話だ」
そういって私の体をそのまま後ろに倒そうとしてきた
ちょっと待てちょっと待て！！！
A「いやそこまではまだ駄目！！！何してんの？！」
渋々だが諦めてくれた
なんで渋々やねん
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日向(プロフ) - ネロと仲良くなれることを願う (2022年10月29日 22時) (
レス) id: 8e35b9a1dd (このIDを非表示/違反報告)
朔々PANDA(プロフ) - 読んでてとても楽しくて 暫く熱中して読んでました！全裸待機で応援しながら待ってます！ (2022年10月22日 13時) (レス) @page13 id: 3a7fd92cae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：林檎 | 作成日時：2022年10月8日 14時
