storia6-6 〃 ページ33
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「姫様を拐った犯人、検討がついています。」
室内がざわついた。
「俺は、その人の仲間の人のお気に入りです。
きっと、役に立てるはずです。」
敬人となずなの視線が交わる。
暫くして、敬人の隣に立っていた紅郎が口を開いた。
「お前、これがどれだけ危険度が伴っているかわかっているのか。」
「わかってます。」
「お前を囮にして逃げるかもしれねぇんだぞ。」
「それでも構いません。」
このやり取りを黙って聞いていた敬人はちらりと横目で夏目を見る。
夏目は静かに頷いた。
「貴様、名は。」
「仁兎なずな。
王女様とバンドをさせていただいていました。」
「バンッ……!?」
敬人は目を白黒させた。
Aが何故そのようなことをやっていたのか、検討がつかなかったからである。
しかも他国で。
今すぐにでも問い詰めたいが、今はその時間さえ惜しい。
何があったのかは後でじっくり聞かせてもらおう。
敬人はそう自分に折り合いをつけ、無理矢理その疑問を心の中にしまいこんだ。
「では、出発は」
敬人が口を開いたとき、また扉が開いた。
「に〜ちゃん！」
「お願いです！僕らも行かせて下さい！」
転がるように入って来た3人。
入るなり頭を下げた3人はいわずもがな、友也、創、光である。
しかし、敬人が3人を見る目は冷たかった。
「駄目だ。お前らは兵士としての教育を受けていない。
はっきり言って、足手まといだ。
それとも何だ。
何かお前らもこの仁兎のように繋がりを持っているとでもいうのか。」
敬人の言葉に、うっと3人は言葉に詰まる。
やがて、創が口を開いた。
「ぼ、僕達は産まれてからずっとこの街に住んでます！だから……その……道案内とか！できると思います！」
創は必死にアピールするが、敬人の視線は冷たいまま。
「こいつらは関係無い。俺だけを連れて早く」
「あと……あと……。
あと、Trickstarと知り合いなんです！
だから……その……。」
創は咄嗟に出た言葉に、激しく後悔した。
こんなの何も関係ないじゃないか。
このままじゃ本当に置いていかれてしまう。
本当に悪いのは他国の王女様であるということを知らずにバンドをやっていた俺らなのに。
だから、姫様を助けたいのに。
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玲乃音(プロフ) - フォンテインさん» お帰りなさい！！ 待ってました！あんスタの続きも楽しみに待ってました！ (2020年1月5日 17時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
フォンテイン(プロフ) - *神*威*さん» 読んでくださりありがとうございます！m(__)m更新頑張らせていただきます！ (2017年10月10日 6時) (携帯から) (レス) id: f1eeea7ade (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 最初から何度も読ませていただきました！一人一人の個性(?)がいいと思います！とても読んでいてワクワクするので、これからも更新頑張って下さい(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年10月9日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
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