storia5-19 〃 ページ20
幕が上がって最初に思ったこと。
視線がやばい。
フードの下から見える範囲だけでもかなりの人がいるのがわかる。
王女として見られているのとはまた違った視線。
うまく言葉にできないけど、とにかくすごい。
そして曲は進み、遂にラスサビの前。
心配になったのか、に〜ちゃんがちらっとこっちを見てきた。
大丈夫。できるから。という意味を込めてうなずき返す。
落ち着け、私。
大きく深呼吸し、左手でフードを勢い良く取った。
そして精一杯息を吸い込む。
「〜♪」
ラスサビに入る前。
ここは、この曲唯一の私のソロ。
歌は歌わないって言ったんだけど、皆で歌わなきゃra*bbitsじゃない！ってに〜ちゃんに言われて歌うことになった。
静かなホールに私の声が響く。
上の方を見ると、英智さんとレオの驚いた顔が見えた。
これこれ。これが見たかった。
サビを１節歌い終わると元気なドラムの音が戻ってきて、また四人が歌い出す。
勿論、私も。
……大丈夫だよね。
国民の皆様は私が王女だということを知らない。
皇帝さんとお妃さんはこういうジャンジャカした音楽は嫌いらしくてこの場には居ない。
そして唯一残っている英智のことは司達が押さえてくれているはず……って、え!?
貴賓席英智さんとレオしか居ないんだけど!?
泉は!?嵐は!?司は!?
何処行ったんだ……？
「こんにちは！ra*bbitsです！」
いつの間にか音楽は鳴り止んでいて、に〜ちゃんが声を張り上げていた。
「もう一曲いきます！
次の曲は、」
「次の曲は、私達が演奏します。」
聞き覚えのある声がに〜ちゃんの言葉を遮った。
そしてその声の主は舞台に上がってきて、呆然としている彼らから楽器を取った。
「ほら、俺らがバックミュージックは作るからさっさと歌って。」
「で、でも……。」
……まじか。
「に〜ちゃん！友也くん！創くん！光くん！
大丈夫。大丈夫だから、今は精一杯歌って。
皆に、君達の最高の歌を届けて。
歌、好きなんでしょ？」
「……おう！」
に〜ちゃんは頷くと、スタンドにさしてあるマイクを抜き取った。
それに続いて３人もマイクを抜き取る。
「勿論準備ばっちりだよね？
凛月、泉、嵐、司？」
さぁ、第２幕の始まりだ。
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玲乃音(プロフ) - フォンテインさん» お帰りなさい！！ 待ってました！あんスタの続きも楽しみに待ってました！ (2020年1月5日 17時) (
レス) id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
フォンテイン(プロフ) - *神*威*さん» 読んでくださりありがとうございます！m(__)m更新頑張らせていただきます！ (2017年10月10日 6時) (携帯から) (レス) id: f1eeea7ade (このIDを非表示/違反報告)
*神*威* - 最初から何度も読ませていただきました！一人一人の個性(?)がいいと思います！とても読んでいてワクワクするので、これからも更新頑張って下さい(*- -)(*_ _)ﾍﾟｺﾘ (2017年10月9日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
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