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storia3-9  〃 ページ23

「えっと……これで全部だよね。」



「多分そうでございまする!」




小麦粉に、チョコに……。うん。大丈夫。



「大通りだと目立つからさ、裏道から帰ろう?」



そう言った私がいけなかったのだろう。



たわいもない話をしながら路地裏を進んでいた時。



「止まれ。」



前に人影が見えた。



私は咄嗟に帽子を更に深く被る。



「……下がってくだされ。」



忍の後ろに下がり、帽子を少し上げて隙間から覗く。



ざっと2、30人といったところか。



後ろからも人の気配がした。



……囲まれたか。



皆、手に銀色の煌めきを持っている。



「おーおーこれは。王国騎士様達ではないですか。

良い獲物と巡りあったな。」



「荷物を全て置いていけ。服もだ。」



……これくらいならいけるかな。



「忍、やるよ。」



「な、なりませぬ!荷物を渡しましょうでござる!

また買いに来れる故……。」



……だめ。



早く渡さなきゃ。



時間がないんだ。



「嵐に渡すんだ。お前らなんかにぜっったい渡さない。」



「……でしたら姫様は下がっていて…。」



「突っ立っている方がどう見てもおかしいでしょ。

私顔を全国民に見られてるからバレたらやばいし。」



腰についていた剣を抜き放つ。



鉄虎さんちょい借りまーす。




「し、しかし……。」



「ほらほら行くよ!向こうさんはやる気のようだし。」



真正面にはすでに戦闘体制に入っている皆様が。



「……姫様は何回言っても耳を傾けられない性格どうにかした方が良いとおもいまする。」



今となったことじゃないでしょ。




「……絶対、無茶ちゃいけないでござりますよ。」



忍が飛び出す。



彼が使う刀は日本刀。



昔ながらの刀だ。



……よし。



「行くぞ!」



地面を蹴って、飛び出した。

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*神*威* - とても面白いです!王国パロいいですよね(*^ー^)ノ♪これからも応援しています! (2017年10月9日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォンテイン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年1月28日 15時

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