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storia3-2  〃 ページ16

「ちーあーきーっ!!」



「姫!元気そうでなによりだ!」



闘技場――稽古場――に入ってきた千秋に抱きつくと、何故か高い高いされた。



さて、目の前で16にもなる女子が高い高いされてます。



あなたはどうしますか?



▽見てないふりをする


▽はやしたてる


▽「私もー!」と乱入する




私は最初のものを希望します。




ちなみにはやしたてるを選んだ凛月と泉は後でしめる。




「ん?姫また重くなったか?」



このデリカシー無い守沢千秋。



「えっと……姫様、ご無事でなによりです。」



「姫ー!風邪ひいてないっすかー!?」



「見てくだされ姫殿!また新しい手裏剣を見つけたでござるよ!」



騎士育成学校で千秋の後輩トリオの高峯翠、南雲鉄虎、仙石忍。



そして、



「あれ?奏汰は?」



千秋の相棒である深海奏汰。



この5人は『流星隊』と呼ばれ、国の第一特攻隊を任されている。


のだが。



「……拐われた。」



「はぁ!?」



あの奏汰が!?



「朝起きたらいなかったんッス!」



「まるで忍者のように消えたでござるよ!」



……まじか。



「千秋、親父にそれ話した?」



「いや、これからお目にかかる。」



じゃあ私から言った方が早いな。



「レオ。あの親父に伝えて。あと11から20隊位を捜索に派遣させて。」



「無理今インスピレーションがっ……!!」



「レオ。」



壁に向かって大きく手を広げたレオの前に仁王立ちしてみる。



「……はいはい。騎士使いが荒い姫様だなーほんと。」



よっしゃ無言の圧力。



「よし!奏汰はきっと帰ってくる!


さて、姫様久しぶりに稽古するか!?」



おっいいね〜。



是非是「だめよ。」



なんすか嵐さん。



「姫様にそんな野蛮なことさせられないわ。部屋に戻りましょ、姫様。」



「えーでも嵐ー。」



「帰りますよ。」



いつもオネ((柔らかい口調で接してくる嵐からは想像もつかない声だ。



私や忍は勿論のこと。



凛月や千秋までが固まっていた。



あれ。嵐ってこんな風に怒ったっけ。



「ね、ねぇ嵐……。」



「あ、あらごめんなさい。少し何か可笑しかったわね。さぁ、姫様帰りましょうか。」



嵐、今日なんか変だよ?何かあったの?




そう喉の奥で準備されていた言葉はシャッターを閉められたように唐突に出なくなり、



「……はい。」



返事をすることしかできなかった。

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*神*威* - とても面白いです!王国パロいいですよね(*^ー^)ノ♪これからも応援しています! (2017年10月9日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フォンテイン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年1月28日 15時

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