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拾伍 ページ16

黒い影はそう言い残して、この場を立ち去ってしまった。


私は後を追おうとしたが、流石に上塚政人を一人残す訳にはいかなかった。


とりあえず立ち去った方向を降谷に伝え、私は上塚に駆け寄った。





『上塚さん、大丈夫ですか!?』


「ッ……」





上塚は何も答えない。それに、どこか様子がおかしい。身体が微かに震え、冷や汗をかいている。





『……さっきの人に何か心当たりがあるんですか?』





私がそう聞くと、上塚はおもむろに口を開いた。





「アレは……天馬の四つ子だ……」


『天馬の……四つ子?』





何だそれは。聞いたことないぞ。


私はさらに詳しい話を聞こうと、上塚に再度問いかけた。





『その天馬の四つ子という人達は上塚さんに復讐すると言っていました。……あなた、一体何をしたんですか?』


「……それは……ッ」





上塚は目線を下に反らし、何も喋らなくなってしまった。


……コレはもしかしたら、上塚の裏と何か関係があるのかもしれない。


私はこのことを降谷に伝えた。


そして、まだ明かりが戻らない中、上塚政人をこの会場から非難させようと動き出した瞬間、私はあることに気が付いた。









――――――……囲まれている。


目視で確認できるのは約3名。


2人はスーツを着ており、もう1人はおそらくブルー系のロングドレスを着ている。先程対峙したのとは異なる者達だ。


そして、全員白いお面を付けており、手には蕨手刀が握られていた。





『……ッ(……コレは迂闊には動けないな……)』





決して制圧できない訳ではない。だが……相手は刃物を持っている。


彼らの目的は上塚政人の殺害ではないらしいが、もし手元が狂って刺されでもしたら……。





……とにかく、この危機を突破するために何か解決策を考えなくては……。





























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推しが尊いマン(プロフ) - 更新マジ感謝です。ありがとうございます (2021年1月14日 15時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - 梨色さん» やったああああ!!!ありがとうございます!!!!楽しみに待ってます!! (2021年1月11日 16時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
梨色 - まだ読んでくださる方々がいらっしゃることに対し感動しました。少しだけ更新頑張ってみようと思いますので、少々お待ちください。まずはストーリーを思い出します笑 (2021年1月11日 15時) (レス) id: bfcd433b02 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊いマン(プロフ) - そこで終わるのぉ!?更新待ってますー!!! (2021年1月11日 8時) (レス) id: ae253cfa81 (このIDを非表示/違反報告)
ふる - 34話のは合ってると思います!だって彼らのセリフですもんね?お話面白いです!更新楽しみにしてますね! (2020年2月15日 17時) (レス) id: 91b037fbe2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梨色 | 作成日時:2018年5月5日 20時

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