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待ち合わせしていた店に向かうと、田中くんの姿が見えた。
「ごめん。おまたせ」
圭「ううん。俺も今来たとこ」
じゃあ、入ろっか。とドアを開けてくれた。
お店の中は落ち着いた雰囲気のイタリアンレストラン
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圭「ここの、ワインも生ハムも最高だから」
「オシャレだね」
圭「大人だからね」
うそ。ちょっとカッコつけた。って、嫌味のない爽やかな笑顔でスマートに注文してくれた。
圭「じゃあ、乾杯」
「乾杯」
憧れだった田中くんと二人で食事する日がくるなんて当時の私に教えてあげたい。
圭「確か、美術の先生してるって言ってたっけ？」
「うん。講師だけどね」
圭「昔から、絵うまかったもんね」
「そんなことないよ」
圭「いや、俺ヘタだから羨ましかった」
「そんなに苦手だったの？」
そう言った私に頷いて、田中くんは机の上にあった紙ナプキンを取って何かを描きだした。
圭「これ、だーれだ」
「えっ？(笑)」
ナプキンに描かれた絵を覗く
「これは、」
圭「我ながら難問だな」
ひっでぇなー、って自分の描いた絵を見て笑ってる
「ふふ」
圭「ヒントは久しぶりに会った同級生」
「もしかして…わたし？」
圭「正解」
「だから、ジロジロ見てたの？(笑)」
圭「この髪の感じとか、頑張ったんだけど」
「田中くんには、こんな風に見えてんだね、私」
圭「いやいや、もっと美人！」
「はは(笑)お気遣いありがとう」
田中くんの親しみやすさと、優しい笑顔は
本当に変わってなかった。
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オシャレで美味しい食事も、終盤になってきた。
圭「明日も仕事？」
「うん。…明日はちょっと早めに行かないと」
大野くんの一方的な約束が、頭の片隅から消えなかった。
圭「じゃあ、そろそろ帰らないとね」
「そうだね」
田中くんは、俺が誘ったから。と奢ってくれた。
「ありがとう。楽しかった」
圭「いいえ。こちらこそ」
「じゃあ、おやすみ」
圭「…あのさ」
「ん？」
圭「また誘ってもいいかな？」
「え？」
圭「また、会いたい」
スーツ姿の田中くんが、少し大人に見えて
「…私でよければ」
と答えると、その表情が少年みたいに変わって
圭「じゃあ、また連絡する」って微笑んだ。
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キル・ハーヴェイ(プロフ) - yonnさん» そうなんですよ、本名いれちゃってるんで(笑)いえいえ、逆に面白いので！楽しませていただきます♪ (2019年2月11日 20時) (
レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» コメントありがとうございます(;_;)！嬉しい限りです！あ、確かにあの方のお名前になる可能性が…（笑）すみませんm(_ _)mこれからもお楽しみ頂けたら幸せです(T_T) (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - まっきぃさん» まっきぃさん！新作にも来ていただき嬉しいです！ハチミツイロとは少し違うドキドキを味わって頂けるように頑張ります！またいつでも遊びにきてください☆彡.。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ(プロフ) - 優しい感じのお話で、続きが楽しみです♪ 下の名前入れてふつうに読んでたらある有名人の名前になっちゃってちょっとびっくり笑 更新楽しみにしてます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - ハチミツイロ大好きなお話です！それの大野さんのお話なんてー！！嬉しいです(≧▽≦) (2019年2月10日 22時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yonn
| 作成日時：2019年2月10日 21時
