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��おいらの青春、センセーにあげる��
あの日は、下書きだけ終えて大野くんは帰った。
私は落ち着かなかったのに
大野くんは、何事もなかったように取り掛かっていた。
��センセーと過ごす時間を、おいらの青春にする��
あれは別に、恋愛感情とか、そういうのじゃなくて
私は美術の先生だから、単純に大野くんと一緒にいる時間も多いし、いい作品作って先生とのいい思い出にしようね〜、それがおいらの青春のひとつ〜ってことでしょ？
「…そうじゃないと、困る」
私だけ、どうしてこんなに悩んでるんだろ。
言った本人はあれから毎日美術室に来て、もくもくと作業してるのに。
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智「くび痛てぇ」
「ちょっと休憩する？」
智「ん」
板を見ると、本当に細かい絵で様々な模様が書かれている
「すごいなぁ。私はこんなの描けない」
智「センセーのほうがプロでしょ？」
「私は全然。凡人だから」
智「凡人？」
「画家の歴史とか、色彩とかそういう基本的なことは教えられるけど、作品に関しては大野くんのほうが遥かに上手だし、才能もある」
智「才能なんかないよ」
「そんなことない。他にも、みんなの作品を見てると、その子の性格だったり集中力だったり、得意、不得意を含めて色んな可能性が広がってみえる」
智「………」
「だから、自分で描くより、人の絵を見る方が好きだなって思うし、教えるより教えられるほうが多いなぁ…って、講師になって気づいた」
智「じゃあ今の仕事、向いてるね」
「え？」
智「センセーの仕事」
あぐらをかいたまま、私を見上げる大野くん
「誰かさんには、先生っぽくないって言われるけどね」
智「ふふ」
だけど、講師になってよかったと思う
こんな出会ったことのない生徒とも出会えたから。
「私に手伝えること、ある？」
智「んー。じゃあ、はい」
「え？」
智「この色はセンセー担当」
そう言って、青色がついた筆を渡された。
「これ、凡人にもできる？」
智「できる(笑)」って、また、ふふって笑う
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大きな看板に、青色を塗っていく
「キレイな色だね。この色、好き」
智「おいらも」
なんだか、自分も行事に参加する学生になった気分で
「楽しい」
智「そ？」
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やっぱり、大野くんは
私に、青春をくれたのかもしれない
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キル・ハーヴェイ(プロフ) - yonnさん» そうなんですよ、本名いれちゃってるんで(笑)いえいえ、逆に面白いので！楽しませていただきます♪ (2019年2月11日 20時) (
レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - キル・ハーヴェイさん» コメントありがとうございます(;_;)！嬉しい限りです！あ、確かにあの方のお名前になる可能性が…（笑）すみませんm(_ _)mこれからもお楽しみ頂けたら幸せです(T_T) (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
yonn(プロフ) - まっきぃさん» まっきぃさん！新作にも来ていただき嬉しいです！ハチミツイロとは少し違うドキドキを味わって頂けるように頑張ります！またいつでも遊びにきてください☆彡.。 (2019年2月11日 19時) (レス) id: f6be40d530 (このIDを非表示/違反報告)
キル・ハーヴェイ(プロフ) - 優しい感じのお話で、続きが楽しみです♪ 下の名前入れてふつうに読んでたらある有名人の名前になっちゃってちょっとびっくり笑 更新楽しみにしてます！ (2019年2月10日 22時) (レス) id: ce04af8a29 (このIDを非表示/違反報告)
まっきぃ(プロフ) - ハチミツイロ大好きなお話です！それの大野さんのお話なんてー！！嬉しいです(≧▽≦) (2019年2月10日 22時) (レス) id: cc514bee80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yonn
| 作成日時：2019年2月10日 21時
