お前は裏切るなよ

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「んで、何で自'殺しようとしたわけ？」


俺たちは学校の近くに位置する公園に場所を変えた。

公園は保育園児らしい子供たちが数人遊んでいる、和やかな雰囲気を纏っていた。


何で変えたかって？

自'殺しようと飛び降りたところを見て、ヤバいと思ったヤツらがベランダから下を覗くと、こんな人間離れしたイケメンにお姫様抱っこされてる姿を確認して、ぎゃいぎゃいと騒ぎ出したのだ。

どう思ってそんな反応をしたのかは知らん。

だけど五月蝿かった。まじで。


五条悟は自動販売機でココアを2本買ってくると、1本を俺に渡し、ベンチにドカッと座った。


正直答えるかどうか迷った。

だってここで話してしまったら、この男と関わりを持つことが今後あるかもしれないという可能性が莫大に跳ね上がるのだ。


でも俺の中の悪魔がつい囁いてしまい、話すことにしてしまった。


『別に。唯のよくあるいじめだよ。他に言い訳必要？死なせてくれても良かったじゃん。なんで助けたのさ』

「別に。お前Ωだろ？それに呪霊が視える。そんなの超レアな人材だと思って」

『殺すぞ』(2回目)


思わず折角貰ったココアを投げつけるところだった。

そんな不純な理由で助けるとか、どんなクズだよ！
クズか！？いやクズだ！！

何でこんなヤツが前世あんなに人気だったのかまじでわからん。
いや俺もそこそこ好きだったけども。
と言うか箱推しだったから何も言えんけども。


あと悩んだ顔してから指パッチンのキメ顔で言うの辞めろよ。
ムカつく。





…………あれ？発'情期もまだ来たことない、フェロモンも出したことない、まだ両親以外の人間にバレたこと1度もないのに、なんで俺、Ωってバレた？

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