No,144 齟齬がでけぇ ページ14
音声案内に従い、街はずれの廃墟へと行く
まぁ運が良ければ今回で終了。悪ければ何度か行くことになるんだろうなぁ
？「…テメェは」
「おや、私では不服かねー？知らない仲ではないだろうに」
オールバックな黒髪の男
まぁそりゃ驚くか。一護がいると思ったら私がいたんだもんね
「やぁ、銀城空吾。ずいぶんと久しぶり―――」
銀城「誰だ。一護をどこへやった」
「は？」
…冗談ではない。少なくとも現状からはそうは見えない
私を知らない？そんな馬鹿な。確かに接触自体の回数は少なかったけど、私という存在を忘れられるほどの出来事じゃなかったはず
「…ふむ、待ってね。これは予想外だ。いったい何を目的に一護に近づいたかと思ったら…いやぁどうなっとるんじゃこれは」
銀城「答えろ。今日ここに来るのは一護のはずだ…まさか、テメェ」
「ちょっと待って、マジで知らんのか私を。アレ忘れるとか私が言うのもあれだけど人間としてどうかと思うヨ」
銀城「…俺とお前が、どこで知り合ったって言うんだ」
「えぇ本気？本気かい？マジかー…」
うーん、困ったな。こんな展開予想してなかったぞ
「…一護なら、尸魂界に行ったけど」
銀城「何？」
「嘘だろお前」
驚いてる。でも驚いているだけ
反応を見る限り、これは、忘れてるとかそういう話じゃなさそう
あの出来事が丸々なかったような反応だ。そんなことあるん？でも事実そうらしい
…だとしたら、前の件も込みでアレがかかわってる可能性がある
「しょーがない。予定が狂ったが…単刀直入に聞こう。お前の目的はなんだ？悪いけど一護はしばらく留守よ。なんか用事があるんなら…まぁ、私を通すか、私を利用しな」
向こうは警戒しているけど…想定よりも軽い警戒だ
どこまで潜り込めるかなぁ
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