3空却「シャチのぬいぐるみ欲しいのか?」「……うん」空却「買ってやんよ。彼氏だかんな!」「うわ、私の彼氏イケメン」 ページ3
「くう見て!! りんちゃん!! かわい……」
「(Aの方がかわいいに決まってんだろクソかわいいな)」
蒼い世界に包まれた空間。
私達はナゴヤの水族館に居た。
「パンダもだけどシャチってなんで白黒なん? ……綺麗」
水槽の側でじっとシャチの親子を見つめていると、後ろからくうに抱き締められた。
「びっくりした……どったん? くすぐったいんけんあと人見とる」
「気にすんな。ショー見に行こ」
「え、うん」
すっと体を離し、くうは私の左手をつつく。
組んでほしいの合図。
「ふふ、くうもかわい」
「うっせ」
イルカ達のショーを見て、なんだか変だったくうの機嫌も少し治ったかに見えたのだが……。
「ここ綺麗やね。イルカさんの数多くはないけど広いし、ゆっくりできるし、イルカさんも楽しそう」
さっきから黙っていることの多いくうに言うと、くうはまた黙った。
少し、怒っているようにも見える。
「くう、なんか今日機嫌悪い……こわい。私なんかした?」
「……別に」
あ、
もしかして……
「くう、動物に妬いとる?」
「は!? いや、別にちげーし!!」
これは当たりだな。
「だいじょーぶ、私が一番好きなの、くうやけん。安心し?」
そう言って頬を撫でると、くうはいきなり私に飛び付いた。
「くう、な、んっ」
初めてのキスだった。
そういえば、ずっと私が恥ずかしがってできてなかったな。
くうは、ずっと、我慢していたんだな。
イルカのピューという呼吸音。
だいすきになった、蒼い世界。
「A、すきだ」
「怖がらせて、ごめん」
私は初めて、恋人とキスを交わした。
「いいよ、くうのこと、すきやけん」
4「うー、除光液くさい……」空却「換気換気。あ、帰りに買ったアイス食お」「この匂いの中で!?」→←2空却「今度水族館行きたい」「え、ばり行きたい。私シャチ見たことないんよ」空却「予定立てっか!!」
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kouboukun@46猫恋__(プロフ) - うわ、私の彼氏イケメン見て、すぐ出た言葉 「いや、まじそれな?」 (2020年12月12日 21時) (レス) id: 50346d323c (このIDを非表示/違反報告)
ニーナ - 24の 憧れてしまえば、越えられないってハイキュー!の影山の名言ですか?2回めの青葉城西戦の! (2020年9月5日 7時) (レス) id: 661e8c572a (このIDを非表示/違反報告)
Lollipop* - 空却くん可愛い!嫁にしたい(@_@) (2019年10月21日 18時) (レス) id: 9175532e2c (このIDを非表示/違反報告)
空炭 - 面白いです!この小説が、終わっても、読み続けます!応援してます! (2019年10月19日 15時) (レス) id: 71d761d1e6 (このIDを非表示/違反報告)
空麦 - 面白いです!これからも頑張ってください! (2019年10月2日 2時) (レス) id: c4e2515f38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紫 | 作成日時:2019年10月2日 0時