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10音 ふわふわオムライス ページ12

「あ、こっちこっち!!」

スマホを手に、手を振る原。
背が高く奇抜な紫色の髪をしているため、すぐに見つかった。

ーうわ、本当にベース買ってるー

早足で駆け寄ったAは、KUROINE伝てにそう言った。

「親のベース、5弦もあるけど古かったからね〜。それにスティングレイがスターリン欲しかったから」

ーだからって買う?ー

「うん買う」

ガムを膨らます原に、Aは無言でガムを指で突き刺した。パンッ、と音を立てて割れ、原の顔に付着する。

ー今日おばさんとおじさん居ないんだよね? どっかで食べて帰る?ー

「いやオレ金欠って言ったじゃん」

ーお姉ちゃんが奢ってあげようー

「お、マジ? らっきー! 何食べよっか」





…………
………
……





「海老フライオムライスと、タラコクリームオムライス!! Bセットで!」

原とAが訪れたのは、前に笠松と訪れた事もあるオムライス専門店だった。

「なに、A。にやにやして気持ち悪い」

ー酷くない? ていうかにやにやしてないからー

「いやしてる。思い出し笑い?」

ーうん、まあ思い出してはいたー

「彼ピッピ?」

ーいや違うって幼なじみ!!ー

彼ピッピなんて言う人本当にいたんだな、と思ったが原は単にふざけているだけだろう。

Aは前に「彼ピッピって言う人は結婚したらおっとっととでも言うのか」といいうのをネットで見たのを思い出した。

「幼なじみって同い年なんだっけ?」

ーうん。日本戻ってきたら編入した学校のしかも同じクラスに居てびっくりしたよー

「なにそれ少女漫画??」

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設定タグ:黒バス , 笠松幸男 , 失声症   
作品ジャンル:恋愛
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作者名: | 作成日時:2019年3月6日 1時

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