第22話 ページ24
宮地センパイのおかげで風邪を引くことなくドラマの撮影に挑めた私は、なんだか調子が良かった。
「なんか今日はふわふわしてるね」
紺野さんにそう言われ、私の脳内はハテナマークでいっぱいになった。
「ふわふわ?」
「そう、ふわふわ」
「ふわふわ?」
「ふわふわ」
「なんすかふわふわって」
「ふわふわはふわふわよ。何だか前のツンツンしてたのが和らいできてる」
「ふーん」
わかりたくなかったけど、わかってしまった。
それはきっと、宮地センパイのせいだろう。
「jadeさん準備お願いしまーす」
「あ、ほらシャキッとしなさい!」
「うーい」
セミロングの髪がヘアメイクさんによって綺麗にセットされ、少しjadeとしてのスイッチが入った。
撮影が始まるその瞬間、ふと浮かんだのは、浮かんでしまったのは、またあのオレンジ頭だった。
…………
………
……
…
「よお」
「あ、ミストサンちわーっす」
最後の撮影が終わった次の日、日曜日なのもあり、私は久々なツーリングをしていた。
そして偶然出会ったのは、花宮だった。
「お前バカにしてんだろjade」
「うっさいミスト。つーか今日一哉たちは?」
「知らねぇ。久々のオフだし、ゲーセンとか行ってんじゃね」
「あっそ」
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作者名:紫 | 作成日時:2015年2月27日 16時