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第14話 ページ16

結局昨日家に帰ったのは10時過ぎて、あんなに疲れていたというのに寝たのは1時過ぎだった。

「あっ! A!」

次の授業が移動教室の為、近道である3年生の教室前を通ったのが失敗だった。
私の前にいるこのオレンジ頭。

前にタンデムで高速乗ってたのがバレて説教されたというのは、コイツの事だ。

バスケ部レギュラー、成績優秀、高身長、そしてイケメン。
そんなステータスを持つこのオレンジ頭は私のクラスメイトである女子からも『かっこいい』と噂されている。

「なに先輩を無視してんだ? あ? 轢くぞ?」

素通りしようと思ったのに、このオレンジ頭は何かと私につっかかってくる。
でも確か、噂で聞いた轢くぞと言われたときの対処法は−−

「免許持ってないのに? はは、そしたらアンタも私と同じ違反者になるね?」

−−免許持ってないのに。
そう言うとオレンジ頭はうっと押し黙った。
廊下にて、『不良』のレッテルを張られている私とこの馬鹿デカイオレンジ頭が口論すれば、どうなるかはわかる。

その予想通り、他の関係ない3年達まで教室から顔を覗かせて私達を見ていた。

「……もーいいや。めんどくさくなってきた。」
「は?」

そのアホ面、傑作。超笑える。

「帰る。」

そう呟いた私は、とりあえず手に持つこの教科書類を教室に置いてこようと方向転換する。

1歩前に進んだそのとき、オレンジ頭が私の肩を掴んだ。

「おい待てよA!」

ああもう、これだからニンゲンは嫌いだ

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作者名: | 作成日時:2015年2月27日 16時

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