カナヲと街デート 壱 ページ10
『カナヲー、街に行ってみない?』
カ「ピィン……行く」
カナヲがコインを投げる。表が出たらしく、快く行くと言ってくれた。
アオイに一言言ってから軽く準備し、カナヲも準備できたところで出発する。
『何か買いたい物とかある?』
カ「…ううん」
『そっかぁ…あ、甘味処だって!ラムネもあるみたいだよ。カナヲ、ラムネ好きだよね?』
カ「…でも、ミコトは食べない」
僕のことを気遣ってくれるカナヲ。本当は、僕のことなんて気にせずに楽しんで欲しいけど…
『…じゃあ、僕もカナヲと同じのにするよ』
カ「…ラムネ、が、いいな」ボソッ
『!…お姉さん、ラムネ2つ下さい』
お姉さん「はーい!」
珍しくカナヲが、自分の考えを口に出してくれた。それが嬉しくて、つい頬が緩む。
お姉さんからラムネを受け取り、1つをカナヲに渡す。
『んー…しゅわしゅわする…?爽やかな感じ!美味しい?』
カ「…美味しい。ミコトの食感は、面白い」
『えっ本当?味を感じない分、食感が気になるんだよね…前に、炭治郎にも言われたなぁ』
カナヲにまで言われるとは。でも、僕の前だけでも思ったことを言ってくれるようになったのは、心を開いてくれている証拠だろう。
『あ、そうだ。小物屋に寄ろう!』
カ「…?」
少し先に見えた小物屋。この街では結構有名なお店で、西洋の物も多く揃っている。店前には、色とりどりのアクセサリーや刺繍などが置いてある。
『これとかデザインいいよね』
カ「…いい、と思う」
2人で和気あいあいと品物を見て回る。こうしてると、自分も女子なんだな、と感じた。
『…あ、これ』
ふと目に止まったのは、1つのチョーカー。赤·黄·青が綺麗に混ざり、縁は白と黒のマダラ模様。
試着できるため、包帯を外して付けてみると、傷跡とぴったり重なった。これなら、わざわざ包帯で隠さなくてもお洒落として隠せる。
『僕、これ気に入った。似合ってる?』
カ「…ミコト達みたいで、似合ってる」
『…あはは、バレた?』
そうだ。赤は炭治郎で、黄は善逸、青は伊之助。白と黒は僕の色。…乙女みたいだな、僕。
カ「…ミコト、可愛い」
『えぇっ!?や、やめてよ恥ずかしい…』
そう言われると、変に意識してしまいそうになる。可愛い、なんて言われ慣れてないから、不覚にも少し照れてしまった。
カ「(…照れるミコトも、可愛い)」
続く
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ムーン - リクエスト、宜しいでしょうか?二つなんですけど、一つ目はリスカしているところを見られたら?で、二つ目は校則違反でパーカーを脱がされて傷が見えちゃった時のかまぼこ隊と冨岡先生の反応..をお願い致します! (2019年11月24日 18時) (レス) id: c144890f71 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - かまぼこさん» かまぼこさんリクエストありがとうございました!ほのぼのしてますかね?感想、評価まで…本当にありがとうございます! (2019年8月16日 11時) (レス) id: e08dc3421e (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - わー!書いてくださりありがとうございます!ちょっぴり不器用な善逸くんらしい行動ですね♪読んでいてホワホワしました!評価しておきます! (2019年8月9日 13時) (レス) id: 9ac78cefab (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - コメント失礼します!リクエストよろしいですか?善逸くんのほのぼの、キメツ学園でお願いします♪ (2019年8月9日 8時) (レス) id: 9ac78cefab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:暁 | 作成日時:2019年8月8日 17時